プロジェクトでの共同作業において、電子メールを通じてパッチを送信することで変更を共有するのは一般的に行われています。vc-prepare-patch
コマンドで、VCを使ってこれを行うことができます。これは共有したいリビジョンと送信用の宛先として使用する電子メールアドレス(複数可)の入力を求めます。リビジョンの区切りにはcrm-separatorの値が使用されます(デフォルトはカンマ)。それからこのコマンドはレビューと送信を行うために、あなたのMUA (Mail User Agent: 電子メールクライアント)を用いてこれらのリビジョンの準備を行います。
Log Viewバッファーでリビジョンをマークして呼び出すと、これらのリマーク済みビジョンが使用されます。
ユーザーオプションvc-prepare-patches-separately
の値に応じて、vc-prepare-patch
は1つ以上のメッセージを生成します。デフォルト値であるt
はリビジョンそれぞれにたいしてメッセージの準備と表示を行います。値nil
はbody(本文)に添付するすべてのパッチとして単一のメッセージを生成することを意味します。
定期的なパッチ提供を目論んでいる場合には、ユーザーオプションvc-default-patch-addressee
に使用したいアドレスをセットできます。これはvc-prepare-patch
呼び出し時のデフォルト値として使用されます。プロジェクトのメンテナーはこのオプションをディレクトリーローカル変数(ディレクトリーごとのローカル変数を参照)として設定することを検討することができます。