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H.1 Androidの歴史

Androidは共通(おそらくはフリー)なソフトウェア集合を実行可能な携帯機器の開発に関心をもつ企業グループである、Open Handset Allianceによって開発されたモバイルデバイス用オペレーティングシステムです。

かつてのXコンソーシアムと同じように“オープン度”、すなわちAndroidのソースコードの定期的なリリースは、Androidプラットフォームの人気を高めるための単なるツールだとOpen Handset Allianceは考えています。コンピューター企業が作り出すのは、通常はプロプライエタリーソフトウェア(訳注: 利用者の権利を制限して自身の利益を確保する、フリーソフトウェアとは対極なソフトウェアを指す)です。Open Handset Allianceに所属する企業も同じです。デバイスにインストールされるAndroidのほとんどは、多くの場合はユーザーによる置き換えさえできないプライエタリーなコンポーネントを含んでいるのでプロプライエタリーなバージョンです。

Androidはユーザーの自由を尊重するようにはデザインされていません。Androidのほとんどのバージョン(フリーソフトウェアと思われるものを含む)には、DRM(Digital Restrictions Management: デジタル著作権管理)にたいするサポートが含まれています。これはユーザーがユーザー自身のデバイス間でメディアを複製する能力を制限する技術のことです。さらにAndroidデバイスのほとんどにはシステム、および他の多くのアプリケーションの実行に必要なGoogleのプロプライエタリーなアプリケーションも付属するのです。

したがってAndroidのプロプライエタリーソフトウェアにたいする判断は、実用的観点から考える必要性がつきまとうのです。これは公正ではありません。あなたがAndroidユーザーなら、単にあなたが自由を獲得するという目的のためにも、フリーなオペレーティングシステムに切り替えることをお勧めします。

この自由を味わうことにより、プロプライエタリーなオペレーティングシステムシステムから抜け出すようユーザーが啓発されることを希望に、わたしたちはプロプライエタリーなオペレーティングシステム上でGNU Emacsをサポートしているのです。

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