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8.3.5 翻訳済みのエントリー

POファイル中のエントリーのmsgstrが翻訳されて、fuzzy(Fuzzy Entriesを参照してください)もマークされていない場合、そのエントリーを翻訳済みのエントリーと呼びます。以後の処理では、翻訳済みのエントリーだけがGNU msgfmtでコンパイルされて、プログラムで利用できるようになります。他の種類のエントリーは除外され、それらにたいする翻訳は出力されません。

翻訳済みのエントリーを処理するためのコマンドがいくつかあります。

t

次の翻訳済みエントリーを検索します(po-next-translated-entry)。

T

前の翻訳済みのエントリーを検索します(po-previous-translated-entry)。

tコマンド(po-next-translated-entry)とTコマンド(po-previous-translated-entry)は、翻訳済みのエントリーを見つけて、前方または後方に移動するためのコマンドです。翻訳済みのエントリーが見つからなかった場合、POファイルのバッファーの先頭または終端に戻って検索します。

翻訳済みのエントリーは通常、翻訳者が翻訳を編集した結果です。Modifying Translationsを参照してください。ただし変数po-auto-fuzzy-on-editnilでない場合、新しく翻訳されたエントリーは、公式な翻訳となる前に、最初はfuzzyエントリーになります。この場合、後でこのfuzzyエントリーのfuzzyを解消して、正式な翻訳済みのエントリーにする必要があります。Fuzzy Entriesを参照してください。