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kill-regionは、テキストkill用の通常サブルーチンです。この関数を呼び出すすべてのコマンドは、“killコマンド”です(そして恐らくは名前に‘kill’が含まれる)。kill-regionは新たにkillされたテキストをkillリング内の最初の要素内に置くか、それをもっとも最近の要素に追加します。これは、前のコマンドがkillコマンドか否かを、(last-commandを使用して)自動的に判別し、もしkillコマンドならkillされたテキストをもっとも最近のエントリーに追加します。
この関数は、startとendから定義されるリージョン内のテキストをkillする。そのテキストは削除されるが、そのテキストプロパティと共にkillリングに保存される。値は常にnil。
インタラクティブな呼び出しでは、startとendは、ポイントとマークになる。
バッファーまたはテキストが読み取り専用なら、kill-regionは同じようにkillリングを変更後に、バッファーを変更せずにエラーをシグナルする。これはユーザーが一連のkillコマンドで、読み取り専用バッファーからkillリングにテキストをコピーするのに有用。
このオプションが非nilなら、バッファーやテキストが読み取り専用でもkill-regionはエラーをシグナルしない。かわりにバッファーを変更せずにkillリングを更新して単にリターンする。
このコマンドは、killリングにstartとendで定義されるリージョン(テキストプロパティを含む)を保存するが、バッファーからテキストを削除しない。リターン値はnil。
このコマンドは後続のkillコマンドが同一のkillリングエントリーに追加しないように、this-commandにkill-regionをセットしない。
Lispプログラム内では、このコマンドよりkill-newやkill-appendを使うほうがよい。Low-Level Kill Ringを参照のこと。