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E.7.3 プロセスの内部

プロセスのフィールドには以下が含まれます(完全なリストはprocess.hstruct Lisp_Processの定義を参照):

name

プロセス名(文字列)。

command

そのプロセスの開始に使用されたコマンド引数を含むリスト。ネットワークプロセスとシリアルプロセスではプロセスが実行中ならnil、停止していたらt

filter

そのプロセスから出力を受け取るために使用される関数。

sentinel

そのプロセスの状態が変化したら常に呼び出される関数。

buffer

そのプロセスに関連付けられたバッファー。

pid

オペレーティングシステムのプロセスID (整数)。ネットワークプロセスやシリアルプロセスのような疑似プロセスでは値0を使用する。

childp

フラグ。実際に子プロセスならt。ネットワークプロセスやシリアルプロセスではmake-network-processmake-serial-processにもとづくplist。

mark

そのプロセスの出力からバッファーに挿入された終端位置を示すマーカー。常にではないがこれはバッファー終端であることが多い。

kill_without_query

これが非0ならプロセス実行中にEmacsをkillしてもプロセスのkillにたいして確認を求めない。

raw_status

システムコールwaitがリターンするrawプロセス状態。

status

process-statusがリターンするようなプロセス状態。

tick
update_tick

これら2つのフィールドが等しくないなら、センチネル実行かプロセスバッファーへのメッセージ挿入によりプロセスの状態変更が報告される必要がある。

pty_flag

そのサブプロセスがptyを使用して対話する場合には非nil、パイプを使用する場合にはnil

infd

そのプロセスからの入力にたいするファイルディクリプター。

outfd

そのプロセスへの出力にたいするファイルディクリプター。

tty_name

そのサブプロセスが使用する端末の名前、パイプを使用する場合にはnil

decode_coding_system

そのプロセスからの入力のデコーディングにたいするコーディングシステム。

decoding_buf

デコーディング用の作業バッファー。

decoding_carryover

デコーディングでのキャリーオーバーのサイズ。

encode_coding_system

そのプロセスからの出力のエンコーディングにたいするコーディングシステム。

encoding_buf

エンコーディング用の作業バッファー。

inherit_coding_system_flag

プロセス出力のデコードに使用されるコーディングシステムからプロセスバッファーのcoding-systemをセットするフラグ。

type

プロセスのタイプを示すrealnetworkserialのいずれかのシンボル。