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22.4.6 モードラインでのプロパティ

モードライン内では特定のテキストプロパティが意味をもちます。faceプロパティはテキストの外見に影響します。help-echoプロパティはそのテキストのヘルプ文字列に関連し、keymapによりテキストをマウスに感応させることができます。

モードライン内のテキストにたいしてテキストプロパティを指定するには4つの方法があります:

  1. モードラインデータ構造内にテキストプロパティをもつ文字列を直接配置する。
  2. %12b’のようなモードライン%構文にテキストプロパティを配置する。その場合には%構文を展開すると同じテキストプロパティをもつことになる。
  3. propsで指定されるテキストプロパティをeltに与えるために(:propertize elt props…)構文を使用する。
  4. formがテキストプロパティをもつ文字列に評価されるようにモードラインデータ構造内に:eval formを含むリストを使用する。

キーマップを指定するためにkeymapプロパティを使用できます。このキーマップはマウスクリックにたいしてのみ実際の効果をもちます。モードライン内にポイントを移動させるのは不可能なので、これに文字キーやファンクションキーをバインドしても効果はありません。

risky-local-variableが非nilであるようなプロパティをもつ変数をモードラインが参照する場合には、その変数の値から取得または指定されるテキストプロパティはすべて無視されます。そのようなプロパティは呼び出される関数を指定するかもしれず、その関数はファイルローカル変数に由来するかもしれないからです。