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33.8 編集で使用される標準的な正規表現

このセクションでは、編集において特定の目的のために使用される正規表現を保持するいくつかの変数を説明します。

User Option: page-delimiter

これはページを分割する行開始を記述する正規表現。デフォルト値は"^\014" ("^^L"または"^\C-l")。これはフォームフィード文字(改頁文字)で始まる行とマッチする。

以下の2つの正規表現が、常に行頭からマッチが始まる正規表現とみなすべきではありません。これらを‘^’にマッチするアンカーとして使用するべきではありません。ほとんどの場合では、パラグラフコマンドは行頭にたいしてのみマッチのチェックを行うので、これは‘^’が不要であることを意味します。非0の左マージンが存在する場合には、これらは左マージンの後から始まるマッチに適用されます。その場合には、‘^’は不適切でしょう。しかし左マージンを決して使用しないモードでは‘^’は無害でしょう。

User Option: paragraph-separate

これはパラグラフを分割する行の開始を認識する正規表現(これを変更する場合はparagraph-startも変更する必要があるかもしれない)。デフォルト値は"[ \t\f]*$"であり、これは(左マージン以降)すべてがスペース、タブ、フォームフィードで構成される行とマッチする。

User Option: paragraph-start

これはパラグラフを開始または分割する行の開始を認識する正規表現。デフォルト値は"\f\\|[ \t]*$"であり、これは(左マージン以降)すべてが空白文字で構成される行やフォームフィードで始まる行とマッチする。

User Option: sentence-end

nilなら、以降に続く空白文字を含めてセンテンスの終わりを記述する正規表現であること(これとは無関係にパラグラフ境界もセンテンスを終了させる)。

値がnil (デフォルト)なら、関数sentence-endがregexpを構築する。センテンス終端の認識に使用するregexpを得るために常に関数sentence-endを使用するべきなのはこれが理由。

Function: sentence-end

この関数は変数sentence-endが非nilならその値をリターンする。それ以外なら変数sentence-end-double-space (Definition of sentence-end-double-spaceを参照)、sentence-end-without-periodsentence-end-without-spaceにもとづくデフォルト値をリターンする。