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27.6 ウィンドウの削除

ウィンドウを削除(delete)することにより、フレームのウィンドウツリーからウィンドウが取り除かれます。それが生きたウィンドウならスクリーンに表示されなくなります。内部ウィンドウならその子ウィンドウも削除されます。

ウィンドウを削除した後であっても、それへの参照が残っている限りはLispオブジェクトとして存在し続けます。ウィンドウ構成(window configuration)をリストアすることにより、ウィンドウの削除は取り消すことができます(Window Configurationsを参照)。

Command: delete-window &optional window

この関数は表示からwindowを削除してnilをリターンする。windowが省略またはnilの場合のデフォルトは選択されたウィンドウ。そのウィンドウを削除するとウィンドウツリーにウィンドウが存在しなくなるような場合(それがフレーム内で唯一の生きたウィンドウである場合等)はエラーをシグナルする。

デフォルトでは、windowが占めていたスペースは、(もしあれば)隣接する兄弟ウィンドウのうちの1つに与えられる。しかし、変数window-combination-resizeが非nilの場合、そのスペースはウィンドウコンビネーション内の残りのすべてのウィンドウに比例的に分配される。See Recombining Windowsを参照のこと。

変数ignore-window-parametersnilの場合に限り、この関数の振る舞いはwindowのウィンドウパラメーターにより変更される可能性がある。ウィンドウパラメーターdelete-windowの値がtなら、この関数はその他すべてのウィンドウパラメーターを無視する。ウィンドウパラメーターdelete-windowが関数なら、通常のdelete-windowのかわりに引数windowでその関数が呼び出される。それ以外では、この関数は(もしあれば)ウィンドウパラメーターwindow-atomまたはwindow-sideにしたがう。Window Parametersを参照のこと。

Command: delete-other-windows &optional window

この関数は必要に応じて他のウィンドウを削除することによりwindowでフレームを充填する。windowが省略またはnilの場合のデフォルトは選択されたウィンドウ。リターン値はnil

変数ignore-window-parametersnilの場合に限り、この関数の振る舞いは変更される可能性がある。ウィンドウパラメーターdelete-other-windowsの値がtなら、この関数は他のすべてのウィンドウパラメーターを無視する。ウィンドウパラメーターdelete-other-windowsの値が関数なら、delete-other-windowsの通常の動作のかわりに引数windowでその関数が呼び出される。それ以外では、この関数は(もしあれば)ウィンドウパラメーターwindow-atomまたはwindow-sideにしたがう。Window Parametersを参照のこと。

Command: delete-windows-on &optional buffer-or-name frame

この関数はbuffer-or-nameを表示しているすべてのウィンドウにたいしてdelete-windowを呼び出すことによってそれらを削除する。buffer-or-nameはバッファー、またはバッファー名であること。省略またはnilの場合のデフォルトはカレントバッファー。指定されたバッファーを表示するウィンドウが存在しなければ、この関数は何も行わない。ミニバッファーが指定されるとエラーをシグナルする。

そのバッファーの表示に専用(dedicated)のウィンドウがあり、フレーム上でそれが唯一のウィンドウの場合には、それが端末上で唯一のフレームでなければこの関数はそのフレームも削除する。

オプション引数frameは操作を行うフレームがどれかを指定する:

この引数の意味は、すべての生きたウィンドウを走査する他の関数(Cyclic Window Orderingを参照)の場合とは異なることに注意。特にここでのtnilのもつ意味は、これら他の関数の場合とは逆になる。