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このセクションではエコーエリア内にメッセージを表示する標準的な関数を説明します。
この関数は、エコーエリア内にメッセージを表示する。format
関数(Formatting Stringsを参照)の場合と同様、format-stringはフォーマット文字列、argumentsはそのフォーマット仕様にたいするオブジェクトである。フォーマットされた結果文字列は、エコーエリア内に表示される。それにface
テキストプロパティが含まれる場合、指定されたフェイスにより表示される(Facesを参照)。この文字列は*Messages*バッファーにも追加されるが、テキストプロパティは含まれない(Logging Messagesを参照)。
バッチモードでは後に改行が付加されたメッセージが標準エラーストリームにプリントされる。
format-stringがnil
か空文字列なら、message
はエコーエリアをクリアーする。エコーエリアが自動的に拡張されていたら、これにより通常のサイズに復元される。ミニバッファーがアクティブなら、これによりスクリーン上に即座にミニバッファーのコンテンツが復元される。
(message "Minibuffer depth is %d." (minibuffer-depth)) -| Minibuffer depth is 0. ⇒ "Minibuffer depth is 0."
---------- Echo Area ---------- Minibuffer depth is 0. ---------- Echo Area ----------
エコーエリアやポップバッファー内に自動的にメッセージを表示するには、そのサイズに応じてdisplay-message-or-buffer
(以下参照)を使用する。
この構文はbody実行の間にエコーエリア内にメッセージを一時的に表示する。これはmessageを表示してbodyを実行して、それからエコーエリアの前のコンテンツをリストアするとともにbodyの最後のフォームの値をリターンする。
この関数はmessage
と同様にメッセージを表示するが、エコーエリアではなくダイアログボックスにメッセージを表示するかもしれない。この関数があるコマンド内からマウスを使用して呼び出されると
— より正確にはlast-nonmenu-event
(Command Loop Infoを参照)がnil
かリストならメッセージの表示にダイアログボックスかポップアップメニュー、それ以外ならエコーエリアを使用する(これはy-or-n-p
が同様の決定を行う際に使用する条件と同じ。Yes-or-No Queriesを参照)。
呼び出しの前後でlast-nonmenu-event
を適切な値にバインドすることによりエコーエリアでのマウスの使用を強制できる。
この関数はmessage
と同様にメッセージを表示するが、利用可能なら常にダイアログボックス(かポップアップメニュー)を使用する。端末がサポートしないためにダイアログボックスやポップアップメニューが使用できなければ、message-box
はmessage
と同様にエコーエリアを使用する。
この関数はメッセージmessageを表示する。messageには文字列かバッファーを指定できる。これがmax-mini-window-height
で定義されるエコーエリアの最大高さより小さければ、message
を使用してエコーエリアに表示される。それ以外ならメッセージを表示するためにdisplay-buffer
はポップアップバッファーを使用する。
エコーエリアに表示したメッセージ、またはポップアップバッファー使用時はその表示に使用したウィンドウをリターンする。
messageが文字列ならオプション引数buffer-nameはポップアップバッファー使用時にメッセージ表示に使用するバッファー名(デフォルトは*Message*)。messageが文字列でエコーエリアに表示されていれば、いずれにせよコンテンツをバッファーに挿入するかどうかは指定されない。
オプション引数not-this-windowとframeは、display-buffer
の場合と同様に、バッファーが表示されている場合のみ使用される。
この関数はエコーエリア内にカレントで表示されているメッセージ、またはそれが存在しなければnil
をリターンする。