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22.6.7 Font Lockのためのフェイス

Font Lockモードはハイライトに任意のフェイスを使用できますが、Emacsは特にFontLockがテキストのハイライトに使用するいくつかのフェイスを定義しています。これらのFont Lockフェイス(Font Lock faces)を以下にリストします。これらのフェイスはFontLockモードの外部における構文的なハイライトでメジャーモードが使用することもできます(Major Mode Conventionsを参照)。

以下の各シンボルはフェイス名であり、かつデフォルト値がシンボル自身であるような変数でもあります。つまりfont-lock-comment-faceのデフォルト値はfont-lock-comment-faceです。

リストは、そのフェイスの典型的な使い方の説明とともに、“重要性”が大きい順にソートされています。あるモードの構文的カテゴリーが、以下の使い方の説明にうまく適合しない場合、この並び順をガイドとして使用することにより、フェイスを割り当てることができるでしょう。

font-lock-warning-face

Emacs Lispの‘;;;###autoload’、Cの‘#error’のような特有な構文、またはその他のテキストの意味を大きく変更する構文にたいして使用される。

font-lock-function-name-face

定義、または宣言される関数の名前にたいして使用される。

font-lock-variable-name-face

定義、または宣言される変数の名前にたいして使用される。

font-lock-keyword-face

Cの‘for’や‘if’のように、構文的に特別な意味をもつキーワードにたいして使用される。

font-lock-comment-face

コメントにたいして使用される。

font-lock-comment-delimiter-face

Cの‘/*’と‘*/’のようなコメント区切りにたいして使用される。ほとんどの端末ではこのフェイスはfont-lock-comment-faceを継承する。

font-lock-type-face

ユーザー定義データ型にたいして使用される。

font-lock-constant-face

Cの‘NULL’のような定数の名前にたいして使用される。

font-lock-builtin-face

ビルトイン関数の名前にたいして使用される。

font-lock-preprocessor-face

プロセッサーコマンドにたいして使用される。デフォルトでは、font-lock-builtin-faceを継承する。

font-lock-string-face

文字列定数にたいして使用される。

font-lock-doc-face

コード内のドキュメント文字列にたいして使用される。デフォルトではfont-lock-string-faceを継承する。

font-lock-negation-char-face

見逃しやすい否定文字にたいして使用される。