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15.10 ロードのためのフック

変数after-load-functionsを使用することにより、Emacsがライブラリーをロードするたびにコードを実行させることができます:

Variable: after-load-functions

このアブノーマルフック(abnormal hook)は、ファイルをロードした後に実行される。フック内の各関数は1つの引数(ロードされたファイルの絶対ファイル名)で呼び出される。

特定のライブラリーのロード後にコードを実行したければ、マクロwith-eval-after-loadを使用します:

Macro: with-eval-after-load library body…

このマクロはlibraryがロードされるたびに、ファイルlibraryのロードの最後でbodyが評価されるよう準備する。libraryがすでにロード済みなら即座にbodyを評価する。

ファイル名libraryにディレクトリーや拡張子を与える必要はない。通常は以下のようにファイル名だけを与える:

(with-eval-after-load "edebug" (def-edebug-spec c-point t))

どのファイルが評価をトリガーするか制限するには、ディレクトリーか拡張子、またはその両方をlibraryに含める。実際のファイル名(シンボリックリンク名はすべて除外される)が、与えられた名前すべてにマッチするファイルだけがマッチとなる。以下の例ではどこかのディレクトリー..../foo/barにあるmy_inst.elcmy_inst.elc.gzは評価をトリガーするが、my_inst.elは異なる。:

(with-eval-after-load "foo/bar/my_inst.elc" …)

libraryはフィーチャ(たとえばシンボル)でもよく、その場合には(provide library)を呼び出す任意のファイルの最後にbodyが評価される。

body内でのエラーはロードをアンドゥしないが、bodyの残りの実行を防げる。

上手く設計されたLispプログラムは通常、eval-after-loadを使用するべきではありません。(外部からの使用を意図した)他のライブラリーで定義された変数を調べたりセットする必要がある場合、それは即座に行うことができます −−− そのライブラリーがロードされるのを待つ必要はありません。そのライブラリーで定義された関数を呼び出す必要がある場合は、そのライブラリーをロードすべきで、それにはrequire(Named Featuresを参照)が適しています。