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28.4.3.2 位置のパラメーター

位置のパラメーターの値はピクセル単位で計測されます(以下のパラメーターはTTYフレームには存在しないことに注意)。

left

スクリーンの左(右)エッジからフレームの左(右)エッジまでの、ピクセル単位での位置。値は:

整数

正の整数はスクリーン左エッジをフレーム左エッジに、負の整数はフレーム右エッジをスクリーン右エッジに関連付ける。

(+ pos)

これはスクリーン左エッジにたいしフレーム左エッジの相対的位置を指定する。整数posは正か負の値をとり得る。負の値はスクリーン外側、または(マルチモニターディスプレイにたいしては)プライマリーモニター以外のモニター上の位置を指定する。

(- pos)

これはスクリーン右エッジにたいしフレーム右エッジの相対的位置を指定する。整数posは正か負の値をとり得る。負の値はスクリーン外側、または(マルチモニターディスプレイにたいしては)プライマリーモニター以外のモニター上の位置を指定する。

プログラムで指定した位置を無視するウィンドウマネージャーがいくつかある。指定した位置が無視されないことを保証したければ、パラメーターuser-positionにも同様に非nil値を指定すること。

ウィンドウマネージャがスクリーン左右のエッジにあるフレームの位置揃えを拒絶するようなら、以下のように位置指定とuser-positionを組み合わせる

(modify-frame-parameters
  nil '((user-position . t) (left . (+ -4))))

このようにすれば、そのような挙動をオーバーライドする助けとなるだろう。

top

スクリーン上(下)エッジにたいして、上(下)エッジのスクリーン位置をピクセル単位で指定する。方向が水平ではなく垂直である点を除き、これはleftと同様に機能する。

icon-left

スクリーン左エッジから数えた、フレームアイコン左エッジのピクセル単位のスクリーン位置。ウィンドウマネージャーがこの機能をサポートすれば、これはフレームをアイコン化したとき効果を発揮する。このパラメーターに値を指定する場合にはicon-topにも値を指定しなければならず、その逆も真。

icon-top

スクリーン上端から数えたフレームアイコン上端のピクセル単位のスクリーン位置。ウィンドウマネージャーがこの機能をサポートすれば、これはフレームをアイコン化したときに効果を発揮する。

user-position

フレームを作成してパラメーターlefttopで位置を指定する際は、指定した位置がユーザー指定(人間であるユーザーにより明示的に要求された位置)なのか、それとも単なるプログラム指定(プログラムにより選択された位置)なのかを告げるためにこのパラメーターを使用する。非nil値はそれがユーザー指定の位置であることを告げる。

ウィンドウマネージャーは一般的にユーザー指定位置に留意するとともに、プログラム指定位置にも幾分か留意する。しかし多くのウィンドウマネージャーはプログラム指定位置を無視して、ウィンドウをウィンドウマネージャーのデフォルトの方法で配置するかユーザーのマウスによる配置に任せる。twmを含むウィンドウマネージャーのいくつかは、プログラム指定位置にしたがうか無視するかをユーザーの指定に任せる。

make-frameを呼び出す際にパラメーターlefttopの値がそのユーザーにより示される嗜好を表すなら、このパラメーターに非nil値、それ以外はnilを指定すること。