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37.17.6 ImageMagickイメージ

ImageMagickのサポートつきでEmacsをビルドした場合には、多くくのイメージフォーマットをロードするためにImageMagickライブラリーを使用できます(File Conveniences in The GNU Emacs Manualを参照)。ImageMagickを通じてロードしたイメージのイメージタイプシンボルは、基礎となる実際のイメージフォーマットとは無関係にimagemagickになります。

ImageMagickサポートをチェックするには以下を使用してください:

(image-type-available-p 'imagemagick)
Function: imagemagick-types

この関数はカレントのImageMagickインストールによりサポートされるイメージファイル拡張子のリストをリターンする。リストの各要素は.bmpイメージはBMPのような、イメージタイプにたいして内部的なImageMagick名を表すシンボル。

User Option: imagemagick-enabled-types

この変数の値はEmacsがImageMagickを使用してレンダリングを試みるかもしれないImageMagickイメージタイプのリスト。リストの各要素はimagemagick-typesがリターンするリスト内のシンボルのいずれか、または等価な文字列。もしくは値tはImageMagickにたいして利用できるすべてのイメージタイプを有効にする。この変数の値とは関係なくimagemagick-types-inhibit (以下参照)が優先される。

User Option: imagemagick-types-inhibit

この変数の値はimagemagick-enabled-typesの値とは無関係に、ImageMagickを使用して決してレンダリングされることのないImageMagickイメージタイプのリスト。値tはImageMagickを完全に無効にする。

Variable: image-format-suffixes

この変数はイメージタイプをファイル名拡張子にマッピングするalist。EmacsはImageMagickライブラリーにイメージのタイプに関するヒントを与えるために、この変数と:formatイメージプロパティ(以下参照)を組み合わせて使用する。各要素は(type extension)という形式をもちtypeはイメージのcontent-typeを指定するシンボル、extensionは関連付けられるファイル名拡張子を指定する文字列。

ImageMagickによりロードされたイメージは、追加で以下のイメージディスクリプタプロパティをサポートします:

:background background

backgroundが非nilなら、カラーを指定する文字列であること。これはイメージが透明度をサポートする場合に、イメージのバックグラウンドカラーとして使用される。値がnilの場合のデフォルトはフレームのバックグラウンドカラー。

:width width, :height height

キーワード:width:heightはイメージのスケーリングに使用される。いずれか一方のみが指定された場合には、アスペクト比を保つためにもう一方が算出される。両方が指定された場合にはアスペクト比は保たれないかもしれない。

:max-width max-width, :max-height max-height

キーワード:max-width:max-heightは、イメージのサイズがこれらの値を超過した場合のスケーリングに使用される。:widthがセットされた場合にはmax-widthより優先されて、:heightがセットされた場合にはmax-heightより優先されるだろうが、それ以外ではこれらのキーワードを望むように混交できる。:max-width:max-heightは常にアスペクト比を保つであろう。

:format type

typeimage-format-suffixesで見られるような、イメージのタイプを指定するシンボルであること。これはイメージが関連付けられたファイル名をもたない際に、イメージタイプを検出する助けとなるヒントをImageMagickに提供する。

:rotation angle

回転角度を度数で指定する。

:index frame

Multi-Frame Imagesを参照のこと。