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プロセスのフィールドには以下が含まれます(完全なリストはprocess.hのstruct
Lisp_Processの定義を参照):
nameプロセス名(文字列)。
commandそのプロセスの開始に使用されたコマンド引数を含むリスト。ネットワークプロセスとシリアルプロセスではプロセスが実行中ならnil、停止していたらt。
filterそのプロセスから出力を受け取るために使用される関数。
sentinelそのプロセスの状態が変化したら常に呼び出される関数。
bufferそのプロセスに関連付けられたバッファー。
pidオペレーティングシステムのプロセスID (整数)。ネットワークプロセスやシリアルプロセスのような疑似プロセスでは値0を使用する。
childpフラグ。実際に子プロセスならt。ネットワークプロセスやシリアルプロセスではmake-network-processやmake-serial-processにもとづくplist。
markそのプロセスの出力からバッファーに挿入された終端位置を示すマーカー。常にではないがこれはバッファー終端であることが多い。
kill_without_queryこれが非0ならプロセス実行中にEmacsをkillしてもプロセスのkillにたいして確認を求めない。
raw_statusシステムコールwaitがリターンするrawプロセス状態。
statusprocess-statusがリターンするようなプロセス状態。
tickupdate_tickこれら2つのフィールドが等しくないなら、センチネル実行かプロセスバッファーへのメッセージ挿入によりプロセスの状態変更が報告される必要がある。
pty_flagそのサブプロセスがptyを使用して対話する場合には非nil、パイプを使用する場合にはnil。
infdそのプロセスからの入力にたいするファイルディクリプター。
outfdそのプロセスへの出力にたいするファイルディクリプター。
tty_nameそのサブプロセスが使用する端末の名前、パイプを使用する場合にはnil。
decode_coding_systemそのプロセスからの入力のデコーディングにたいするコーディングシステム。
decoding_bufデコーディング用の作業バッファー。
decoding_carryoverデコーディングでのキャリーオーバーのサイズ。
encode_coding_systemそのプロセスからの出力のエンコーディングにたいするコーディングシステム。
encoding_bufエンコーディング用の作業バッファー。
inherit_coding_system_flagプロセス出力のデコードに使用されるコーディングシステムからプロセスバッファーのcoding-systemをセットするフラグ。
typeプロセスのタイプを示すreal、network、serialのいずれかのシンボル。