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15.6 多重ロード

1つのEmacsセッション内でファイルを複数回ロードできます。たとえばバッファーで関数定義を編集して再インストールした後に元のバージョンに戻したいときがあるかもしれません。これは元のファイルをリロードすることにより行なうことができます。

ファイルのロードやリロードを行う際、loadload-library関数は未コンパイルのファイルではなく、バイトコンパイルされた同名のファイルを自動的にロードすることに留意してください。ファイルを再記述して保存後に再インストールする場合には、新しいバージョンをバイトコンパイルする必要があります。さもないとEmacsは新しいソースではなく、古いバイトコンパイルされたファイルをロードしてしまうでしょう! この場合にはファイルロード時に表示されるメッセージに、そのファイルのリコンパイルを促す‘(compiled; note, source is newer)’というメッセージが含まれます。

Lispライブラリーファイル内にフォームを記述するときは、そのファイルが複数回ロードされるかもしれないことに留意してください。たとえば、そのライブラリーをリロードするときには、各変数が再初期化されるべきかどうか考慮してください。。変数がすでに初期化されていれば、defvarはその変数の値を変更しません(Defining Variablesを参照)。

alistに要素を追加するもっともシンプルな方法は、以下のようなものでしょう:

(push '(leif-mode " Leif") minor-mode-alist)

しかしこれはそのライブラリーがリロードされると、複数の要素を追加してしまうでしょう。この問題を避けるにはadd-to-list(List Variablesを参照)を使用します:

(add-to-list 'minor-mode-alist '(leif-mode " Leif"))

時にはライブラリーが既にロード済みか、明示的にテストしたいときがあるでしょう。そのライブラリーがprovideを使用して名前付きフィーチャ(named feature)を提供していれば、featurepを使用して以前にprovideが実行されているかテストすることができます。かわりに以下のようにすることもできます:

(defvar foo-was-loaded nil)

(unless foo-was-loaded
  execute-first-time-only
  (setq foo-was-loaded t))