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12.1 グローバル変数

変数を使用するための一番シンプルな方法は、グローバル(globally)を使用する方法です。これはある時点でその変数はただ1つの値をもち、その値が(少なくともその時点では)Lispシステム全体で効果をもつことを意味します。あらたな値を指定するまでその値が効果をもちます。新しい値で古い値を置き換えるとき、古い値を追跡する情報は変数内に残りません。

シンボルの値はsetqで指定します。たとえば、

(setq x '(a b))

これは変数xに値(a b)を与えます。setqはスペシャルフォームであることに注意してください。これは1番目の引数(変数の名前)は評価しませんが、2番目の引数(新しい値)は評価します。

変数が一度値をもつと、そのシンボル自身を式として使用することによって参照することができます。したがって、

x ⇒ (a b)

これは上記のsetqフォームが実行された場合です。

同じ変数を再びセットすると、古い値は新しい値で置き換えられます:

x
     ⇒ (a b)
(setq x 4)
     ⇒ 4
x
     ⇒ 4