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このチャプターではバッファー内のテキストを扱う関数を説明します。ほとんどはカレントバッファー内のテキストにたいして検査、挿入、削除を行ってポイント位置やポイントに隣接するテキストを操作することが多々あります。その多くはインタラクティブ(interactive: 対話的)です。テキストを変更するすべての関数は、その変更にたいするundo(アンドゥ、取り消し)を提供します(Undoを参照)。
テキストに関連する関数の多くが、startとendという名前の引数として渡された2つのバッファー位置により定義されるテキストのリージョンを操作します。これらの引数はマーカー(Markersを参照)か数値的な文字位置(Positionsを参照)のいずれかであるべきです。これらの引数の順序は関係ありません。startがリージョンの終端でendがリージョンの先頭であっても問題はありません。たとえば(delete-region
1 10)と(delete-region 10
1)は等価です。startとendのいずれかがバッファーのアクセス可能範囲の外部ならargs-out-of-rangeエラーがシグナルされます。インタラクティブな呼び出しでは、これらの引数にポイントとマークが使用されます。
このチャプターを通じて、“テキスト(text)”とは(関係あるときは)そのプロパティも含めたバッファー内の文字を意味します。ポイントは常に2つの文字の間にあり、カーソルはポイントの後の文字上に表示されることを覚えておいてください。
| • Near Point: | ポイント付近のテキストを調べる。 | |
| • Buffer Contents: | 一般的な方法によってテキストを調べる。 | |
| • Comparing Text: | バッファーの部分文字列を比較する。 | |
| • Insertion: | バッファーへの新たなテキストの追加。 | |
| • Commands for Insertion: | テキスト挿入のためのユーザーレベルコマンド。 | |
| • Deletion: | バッファーからテキストを削除する。 | |
| • User-Level Deletion: | テキスト削除のためのユーザーレベルコマンド。 | |
| • The Kill Ring: | テキスト削除時にユーザーのためにそれを保存する場所。 | |
| • Undo: | バッファーのテキストにたいする変更の取り消し。 | |
| • Maintaining Undo: | undo情報の有効と無効。情報をどれだけ保持するか制御する方法。 | |
| • Filling: | 明示的にフィルを行う関数。 | |
| • Margins: | フィルコマンドにたいしてマージンを指定する方法。 | |
| • Adaptive Fill: | コンテキストからフィルプレフィクスを選択するAdaptive Fillモード。 | |
| • Auto Filling: | 行ブレークにたいするauto-fillの実装方法。 | |
| • Sorting: | バッファーの一部をソートする関数。 | |
| • Columns: | 水平位置の計算とその使用方法。 | |
| • Indentation: | インデントの挿入や調整のための関数。 | |
| • Case Changes: | バッファーの一部にたいする大文字小文字変換。 | |
| • Text Properties: | テキスト文字にたいするLispプロパティリストの追加。 | |
| • Substitution: | 与ええられた文字の出現箇所を置換する。 | |
| • Registers: | レジスターの実装方法。レジスターに格納されたテキストや位置にアクセスする。 | |
| • Transposition: | バッファーの2つの部分を交換する。 | |
| • Replacing: | 他のバッファーのテキストによるバッファーテキストの置換。 | |
| • Decompression: | 圧縮データの扱い。 | |
| • Base 64: | Base64エンコーディングとの変換。 | |
| • Checksum/Hash: | 暗号ハッシュの計算。 | |
| • GnuTLS Cryptography: | GnuTLSからインポートされた暗号化アルゴリズム。 | |
| • Parsing HTML/XML: | HTMLおよびXMLの解析。 | |
| • Atomic Changes: | 複数バッファーへの変更をアトミックにインストールする。 | |
| • Change Hooks: | テキスト変更時に実行する関数の指定。 |
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