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40.15 サウンドの出力

Emacsを使用してサウンドを再生するためには関数play-soundを使用します。特定のシステムだけがサポートされています。実際に処理を行うことができないシステムでplay-soundを呼び出すとエラーが発生します。

サウンドはRIFF-WAVEフォーマット(‘.wav’)かSun Audioフォーマット(‘.au’)で格納されていなければなりません。

Function: play-sound sound

この関数は指定されたサウンドを再生する。引数sound(sound properties...)という形式をもつ。ここでpropertiesはキーワード(特定のシンボルが特別に認識される)とそれに対応する値で交互に構成されている。

以下のテーブルは現在のところsound内で意味をもつキーワードとそれらの意味:

:file file

これは再生するサウンドを含んだファイルを指定する。絶対ファイル名でなければディレクトリーdata-directoryにたいして展開される。

:data data

これはファイルを参照する必要がないサウンドの再生を指定する。値dataはサウンドファイルと同じバイトを含む文字列であること。わたしたちはユニバイト文字列の使用を推奨する。

:volume volume

これはサウンド再生での音の大きさを指定する。0から1までの数値であること。どんな値であれ以前に指定されたボリュームがデフォルトとして使用される。

:device device

これはサウンドを再生するシステムデバイスを文字列で指定する。デフォルトのデバイスはシステム依存。

実際にサウンドを再生する前にplay-soundはリストplay-sound-functions内の関数を呼び出す。関数はそれぞれ1つの引数soundで呼び出される。

Command: play-sound-file file &optional volume device

この関数はオプションでvolumedeviceを指定してサウンドfileを再生する代替インターフェイス。

Variable: play-sound-functions

リストの関数はサウンド再生前に呼び出される。関数はそれぞれサウンドを記述するプロパティリストを単一の引数として呼び出される。