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カラー名(color name)とはカラーを指定するテキスト(通常は文字列)です。‘black’、‘white’、‘red’等を指定できます。定義された名前のリストはM-x list-colors-displayを使用して確認できます。‘#rgb’や‘RGB:r/g/b’のような数値的な形式でカラーを指定することもできます。ここでrは赤(red)、gは緑(green)、bは青(blue)のレベルを指定します。1桁、2桁、3桁、または4桁の16進数をrに使用できます。その後のgとbには同じ桁数の16進数を同様に使用しなければなりません。これにより総桁数が3、6、9、または12桁の16進数となります(カラーの数値的なRGB指定についての詳細はXウィンドウシステムのドキュメントを参照)。
以下の関数は有効なカラー名と、それらの外見を判断する手段を提供します。以下で説明するようにその値は選択されたフレーム(selected frame)に依存する場合があります。“選択されたフレーム”という用語の意味についてはInput Focusを参照してください。
補完付きでカラー名のユーザー入力を読み取るにはread-color
を使用します(read-colorを参照)。
この関数はカラー名が有意かどうかを報告する。もし有意ならt
、それ以外はnil
をリターンする。引数frameはどのフレームのディスプレイにたいして問い合わせるかを指定する。frameが省略またはnil
の場合は選択されたフレームが使用される。
これは使用しているディスプレイがそのカラーをサポートするかどうかは告げないことに注意。X使用時にはすべての種類のディスプレイ上のすべての定義されたカラーを問い合わせることができ、何らかの結果(通常は可能な限り近いカラー)を得ることができるだろう。あるフレームが特定のカラーを実際に表示できるかどうか判断するためにはcolor-supported-p
(以下参照)を使用する。
この関数は以前はx-color-defined-p
と呼ばれており、その名前は今でもエイリアスとしてサポートされている。
この関数はframe(デフォルトは選択されたフレーム)上で定義されていて、かつサポートされるカラー名のリストをリターンする。frameがカラーをサポートしなければ値はnil
。
この関数は以前はx-defined-colors
と呼ばれており、その名前は今でもエイリアスとしてサポートされている。
これは、frameが実際にカラーcolor
(または最低でもそれに近いカラー)を表示可能ならt
をリターンする。frameが省略またはnil
ならこの問いは選択されたフレームに適用される。
フォアグラウンドとバックグラウンドにたいして異なるカラーセットをサポートする端末がいくつかある。background-pが非nil
なら、それはcolorがバックグラウンドとして、それ以外はフォアグラウンドとして使用可能かどうかを問うことを意味する。
引数colorは有効なカラー名でなければならない。
これはcolorがframeのディスプレイ上の定義としてグレイスケールならt
をリターンする。frameが省略またはnil
なら、この問いは選択されたフレームに適用される。colorが有効なカラー名でなければ、この関数はnil
をリターンする。
この関数はframe上で理想的にはcolorがどのように見えるべきかを記述する値をリターンする。colorが定義済みなら値は赤、緑、青の割合を与える3つの整数からなるリストとなる。それぞれの整数の範囲は原則として0から65535だが、この範囲全体を使用しないディスプレイもいくつか存在するだろう。この3要素のリストはカラーのRGB値(rgb values)と呼ばれる。
colorが未定義なら値はnil
。
(color-values "black") ⇒ (0 0 0) (color-values "white") ⇒ (65280 65280 65280) (color-values "red") ⇒ (65280 0 0) (color-values "pink") ⇒ (65280 49152 51968) (color-values "hungry") ⇒ nil
カラーの値はframeのディスプレイにたいしてリターンされる。frameが省略またはnil
の場合には、この情報は選択されたフレームのディスプレイにたいしてリターンされる。このフレームがカラーを表示できなければ値はnil
。
この関数は以前はx-color-values
と呼ばれており、その名前は今でもエイリアスとしてサポートされている。