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この関数はnameにマッチする利用可能なフォント名のリストをリターンする。nameはFontconfig、GTK+、またはXLFDのいずれかのフォーマットによるフォント名を含む文字列であること(Fonts in The GNU Emacs Manualを参照)。XLFD文字列ではワイルドカード文字が使用できる。‘*’文字は任意の部分文字列、‘?’は任意の単一文字にマッチする。フォント名のマッチングではcase(大文字小文字)の違いは無視される。
オプション引数reference-faceとframeが指定された場合には、リターンされるリストにはその時点でフレームframe上でのreference-face (フェイス名)と同じサイズのフォントだけが含まれる。
オプション引数maximumはリターンされるフォント数の制限をセットする。これが非nil
ならリターン値は最初にマッチしたmaximum個のフォントの後が切り捨てられる。maximumに小さい値を指定すれば、そのパターンに多くのフォントがマッチするような場合に関数をより高速にできる。
オプション引数widthは希望するフォントの幅を指定する。これが非nil
なら、この関数は文字の幅(平均)がreference-faceのwidth倍の幅であるようなフォントだけをリターンする。
この関数はframe上のファミリーfamilyにたいして利用可能なフォントを記述するリストをリターンする。familyが省略かnil
ならこのリストはすべてのファミリーに適用されて、それはすなわち利用可能なすべてのフォントを含む。それ以外ならfamilyは文字列であること。これにはワイルドカード‘?’と‘*’を含めることができる。
このリストはframeのあるディスプレイを記述する。frameが省略かnil
なら、これは選択されたフレームのディスプレイに適用される(Input Focusを参照)。
このリスト内の各要素は以下の形式のベクターであること:
[family width point-size weight slant fixed-p full registry-and-encoding]
最初の5つの要素はフェイス属性に対応する。あるフェイスにたいしてこれらの属性を指定した場合には、そのフォントが使用されるだろう。
最後の3つの要素は、そのフォントに関する追加の情報を与える。そのフォントが固定ピッチ(fixed-pitch)でなければfixed-pは非nil
。fullはそのフォントのフルネーム、registry-and-encodingはそのフォントのレジストリーとエンコーディングを与える。