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フリンジインジケーター(Fringe indicators)は行の切り詰めや継続、バッファー境界などを示すウィンドウフリンジ内に表示される小さいアイコンのことです。
これが非nil
ならEmacsはグラフィカルなディスプレイ上で、バッファー終端にある空行それぞれにたいしてフリンジ内に特別なグリフを表示する。Fringesを参照のこと。この変数はすべてのバッファーにおいて自動的にバッファーローカルになる。
このバッファーローカル変数はウィンドウフリンジ内でバッファー境界とウィンドウのスクロールを示す方法を制御する。
Emacsはバッファー境界(そのバッファーの最初の行と最後の行)がスクリーン上に表示された際には、それを三角アイコン(angle icon)で示すことができる。加えてスクリーンより上にテキストが存在すれば上矢印(up-arrow)、スクリーンの下にテキストが存在すれば下矢印(down-arrow)をフリンジ内に表示してそれを示すことができる。
基本的な値として3つの値がある:
nil
これらのフリンジアイコンを何も表示しない。
left
左フリンジに三角アイコンと矢印を表示する。
right
右フリンジに三角アイコンと矢印を表示する。
左フリンジに三角アイコンを表示して矢印を表示しない。
値がそれ以外ならどのフリンジインジケーターをどこに表示するかを指定するalistであること。alistの各要素は(indicator
.
position)
のような形式をもつ。ここでindicatorはtop
、bottom
、up
、down
、またはt
(指定されていないすべてのアイコンをカバーする)のいずれかでありpositionはleft
、right
、またはnil
のいずれか。
たとえば((top . left) (t . right))
は左フリンジにtop angleビットマップを、右フリンジにbottom
angleビットマップと両arrowビットマップを配置する。左フリンジにangleビットマップを表示してarrowビットマップを表示しないようにするには((top
. left) (bottom . left))
を使用する。
このバッファーローカル変数は論理的ロジカルフリンジインジケーターから、ウィンドウフリンジ内に実際に表示されるビットマップへのマッピングを指定する。値は(indicator
.
bitmaps)
のような要素をもつalist。ここでindicatorは論理的インジケータータイプ、bitmapsはそのインジケーターに使用するフリンジビットマップを指定する。
indicatorはそれぞれ以下のシンボルのいずれかであること:
truncation
、continuation
。行の切り詰めと継続に使用される。
up
、down
、top
、bottom
、top-bottom
indicate-buffer-boundaries
が非nil
の際に使用される。up
とdown
は、そのウィンドウ端より上と下にあるバッファー境界を示す。top
とbottom
はバッファーの最上端と最下端のテキスト行を示す。top-bottom
はバッファー内にテキスト行1行だけが存在することを示す。
empty-line
indicate-empty-lines
が非nil
の際に、バッファーの後の空行を示すために使用される。
overlay-arrow
オーバーレイ矢印に使用される(Overlay Arrowを参照)。
各bitmapsの値にはシンボルのリスト(left right [left1
right1])
を指定できる。シンボルleftとrightは特定のインジケーターにたいして左および/または右フリンジに表示するビットマップを指定する。left1とright1はインジケーターbottom
とtop-bottom
に固有であり、最後の改行をもたない最後のテキスト行を示すために使用される。かわりにbitmapsに左フリンジと右フリンジの両方で使用される単一のシンボルを指定することもできる。
標準のビットマップシンボルのリストと自身で定義する方法についてはFringe Bitmapsを参照のこと。加えてnil
は空ビットマップ(表示されないインジケーター)を表す。
fringe-indicator-alist
がバッファーローカルな値をもち、論理的インジケーターにたいしてビットマップが定義されていないかビットマップがt
ならば、fringe-indicator-alist
のデフォルト値から対応する値が使用される。