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Emacsは検索の間に見つかったテキスト片の開始と終了の位置を追跡します。これはマッチデータ(match data)と呼ばれます。このマッチデータのおかげで、メールメッセージ内のデータのような複雑なパターンを検索した後に、そのパターンの制御下でマッチ部分を抽出できるのです。
マッチデータには通常はもっとも最近の検索だけが記述されるので、後で参照したい検索とそのマッチデータの使用の間に誤って別の検索を行わないように注意しなければなりません。誤って別の検索を避けるのが不可能な場合には、マッチデータの上書きを防ぐために前後でマッチデータの保存とリストアを行わなければなりません。
上書きを行わないと明記されていない限り、すべての関数は上書きを許されていることに注意してください。結果としてバックグラウンド(TimersとIdle Timersを参照)で暗黙に実行される関数は、おそらく明示的にマッチデータの保存とリストアを行うべきでしょう。
• Replacing Match | マッチされた部分文字列の置換。 | |
• Simple Match Data | 特定の部分式開始箇所のようなマッチデータの単一アイテムへのアクセス。 | |
• Entire Match Data | リストとしてマッチデータ全体に一度にアクセスする。 | |
• Saving Match Data | マッチデータの保存とリストア。 |