ポイントとマークの間のテキストは、リージョン(region)という名で知られています。さまざまな関数がポイントとマークで区切られたテキストを操作しますが、ここではリージョンそのものに特に関連する関数だけを説明します。
以下の2つの関数はマークが何処も指していなければエラーをシグナルします。Transient
Markモードが有効、かつmark-even-if-inactive
がnil
な、マークが非アクティブな場合にエラーをシグナルします。
この関数はリージョンの先頭位置を、(整数として)リターンする。これはポイントかマークのいずれか小さいほうの位置。
この関数はリージョンの終端位置を、(整数として)リターンする。これはポイントかマークのいずれか大きいほうの位置。
リージョンにたいして操作を行うようにデザインされたコマンドがリージョンの先頭と終端を探すためには、region-beginning
やregion-end
を使用するかわりに、通常は‘r’指定とともにinteractive
を使用するべきです。これにより他のLispプログラムが引数として明示的にリージョンの境界を指定できるようになります。Interactive Codesを参照してください。。
この関数はTransient
Markモードが有効でマークがアクティブであり、かつバッファー内に有効なリージョンがあればt
をリターンする。この関数はマークアクティブ時にはポイント近傍のテキストのかわりにリージョンを操作するコマンドにより使用されることを意図している。
リージョンはそれが非0のサイズをもつか、あるいはユーザーオプションuse-empty-active-region
が非nil
(デフォルトはnil
)なら有効。関数region-active-p
はuse-region-p
と同様だが、すべてのリージョンを有効とみなす。リージョンが空ならポイントにたいして操作を行うほうが適切な場合が多いために、ほとんどの場合はregion-active-p
を使用するべきではない。