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23.17.1.4 メニューアイテムのエイリアス

同じコマンドを使用するものの有効条件が異なるメニューアイテムを作成できれば便利な場合が時折あります。Emacsでこれを行う最善の方法は拡張メニューアイテム(extended menu item)です。この機能が存在する以前にはエイリアスコマンドを定義して、それらをメニューアイテムで使用することによってこれを行っていました。以下はread-only-modeにたいして2つのエイリアスを作成して、それらに異なる有効条件を与える例です:

(defalias 'make-read-only 'read-only-mode)
(put 'make-read-only 'menu-enable '(not buffer-read-only))
(defalias 'make-writable 'read-only-mode)
(put 'make-writable 'menu-enable 'buffer-read-only)

メニュー内でエイリアスを使用するときには、エイリアスではなく実際のコマンド名にたいする等価なキーバインディングを表示する方が便利な場合が多々あります(エイリアスは通常はメニュー自身を除いてキーバインディングをもたない)。これを要求するにはエイリアスシンボルのmenu-aliasプロパティに非nilを与えます。したがって、

(put 'make-read-only 'menu-alias t)
(put 'make-writable 'menu-alias t)

make-read-onlymake-writableにたいするメニューアイテムにread-only-modeのキーバインディングを表示します。