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このセクションではバッファーを作成する2つのプリミティブについて説明します。get-buffer-create
は指定された名前の既存バッファーが見つからなければ作成します。generate-new-buffer
は常に新たにバッファーを作成してそれに一意な名前を与えます。
どちらの関数もオプション引数inhibit-buffer-hooksを受け取ります。これが非nil
なら、これらの関数が作成したバッファーはkill-buffer-hook
、kill-buffer-query-functions
(Killing Buffersを参照)、buffer-list-update-hook
(Buffer Listを参照)のフックを実行しません。これはユーザーに提示されたり他のアプリケーションに渡されることが決してない、内部バッファーや一時バッファーの速度低下を避けるためです。
バッファーを作成するために使用できる他の関数にはwith-output-to-temp-buffer
(Temporary Displaysを参照)、およびcreate-file-buffer
(Visiting Filesを参照)が含まれます。サブプロセスの開始によってもバッファーを作成することができます(Processesを参照)。
この関数はbuffer-or-nameという名前のバッファーをリターンする。リターンされたバッファーはカレントにならない — この関数はカレントがどのバッファーであるかを変更しない。
buffer-or-nameは文字列、または既存バッファーのいずれかでなければならない。これが文字列で、かつ既存の生きたバッファーの名前なら、get-buffer-create
はそのバッファーをリターンする。そのようなバッファーが存在しなければ、新たにバッファーを作成する。buffer-or-nameが文字列ではなくバッファーなら、たとえそのバッファーが生きていなくても与えられたバッファーをリターンする。
(get-buffer-create "foo") ⇒ #<buffer foo>
新たに作成されたバッファーにたいするメジャーモードはFundamentalモードにセットされる(変数major-mode
のデフォルト値はより高いレベルで処理される。Auto Major Modeを参照)。名前がスペースで始まる場合には、そのバッファーのアンドゥ情報の記録は初期状態では無効である(Undoを参照)。
この関数は新たに空のバッファーを作成してリターンするが、それをカレントにはしない。バッファーの名前は関数generate-new-buffer-name
にnameを渡すことにより生成される(Buffer Namesを参照)。つまりnameという名前のバッファーが存在しなければ、それが新たなバッファーの名前になり、その名前が使用されていたら‘<n>’という形式のサフィックスがnameに追加される。ここでnは整数。
nameが文字列でなければエラーがシグナルされる。
(generate-new-buffer "bar") ⇒ #<buffer bar>
(generate-new-buffer "bar") ⇒ #<buffer bar<2>>
(generate-new-buffer "bar") ⇒ #<buffer bar<3>>
新たなバッファーにたいするメジャーモードはFundamentalモードにセットされる。変数major-mode
のデフォルト値は、より高いレベルで処理される。Auto Major Modeを参照のこと。