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40.1 スクリーンのリフレッシュ

関数redraw-frameは与えられたフレーム(Framesを参照)のコンテンツ全体にたいしてクリアーと再描画を行います。これはスクリーンが壊れている(corrupted)場合に有用です。

Function: redraw-frame &optional frame

この関数はフレームframeのクリアーと再表示を行う。frameが省略かnilなら選択されたフレームを再描画する。

更に強力なのはredraw-displayです:

Command: redraw-display

この関数はすべての可視なフレームのクリアーと再描画を行う。

Emacsではユーザー入力は再描画より優先されます。入力が可能なときにこれらの関数を呼び出すと、これらはすぐに再描画はしませんが、要求された再描画はすべての入力処理後に行われます。

テキスト端末では通常はEmacsのサスペントと再開によりスクリーンのリフレッシュも行われます。Emacsのようなディスプレイ指向のプログラムと通常のシーケンシャル表示のプログラムで、コンテンツを区別して記録する端末エミュレーターがいくつかあります。そのような端末を使用する場合には、おそらく再開時の再表示を抑制したいでしょう。

User Option: no-redraw-on-reenter

この変数はEmacsがサスペンドや再開された後にスクリーン全体を再描画するかどうかを制御する。非nilなら再描画は不要、nilなら再描画が必要であることを意味する。デフォルトはnil