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15.4 カスタマイゼーション型

defcustomでユーザーオプションを定義するときは、ユーザーオプションのカスタマイゼーション型(customization type)を指定しなければなりません。これは(1)どの値が適正か、および(2)編集のためにカスタマイゼーションバッファーで値を表示する方法を記述するLispオブジェクトです。

カスタマイゼーション型はdefcustom内の:typeキーワードで指定します。:typeの引数は評価されますが、defcustomが実行されるときに1回だけ評価されるので、さまざまな値をとる場合には有用でありません。通常はクォートされた定数を使用します。たとえば:

(defcustom diff-command "diff"
  "The command to use to run diff."
  :type '(string)
  :group 'diff)

一般的にカスタマイゼーション型は最初の要素が以降のセクションで定義されるカスタマイゼーション型の1つであるようなリストです。このシンボルの後にいくつかの引数があり、それはそのシンボルに依存します。型シンボルと引数の間にはオプションでkeyword-valueペアー(型キーワードを参照)を記述できます。

いくつかの型シンボルは引数を使用しません。これらはシンプル型(simple types)と呼ばれます。シンプル型ではkeyword-valueペアーを使用しないなら、型シンボルの周囲のカッコ(parentheses)を省略できます。たとえばカスタマイゼーション型として単にstringと記述すると、それは(string)と等価です。

すべてのカスタマイゼーション型はウィジェットとして実装されます。詳細は、Introduction in The Emacs Widget Libraryを参照してください。