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40.9 オーバーレイ

バッファーのテキストのスクリーン上の見栄えを変更するために、 プレゼンテーション機能としてオーバーレイ(overlay)を使用できます。オーバーレイとは個々のバッファーに属するオブジェクトであり、指定された開始と終了をもっています。確認したりセットすることができるプロパティももっています。それらはオーバーレイをもつテキストの表示に影響を与えます。

オーバーレイの視覚的効果は、対応するテキストプロパティと同様です(テキストのプロパティを参照)。しかし実装が異なるために、オーバーレイは一般的にスケーラブルではありません(処理数に応じてバッファー内のオーバーレイ数に比例した時間を要する)。バッファー内の多数の部分の視覚的外観に効果を及ぼす必要がある場合にはテキストプロパティの使用を推奨します。

オーバーレイはその開始と終了を記録するためにマーカーを使用します。したがってバッファーのテキスト編集では、すべてのオーバーレイがそのテキストに留まるように開始と終了が調整されます。オーバーレイ作成時にはオーバーレイの先頭、または同様に終端にテキストが挿入された場合に、それがオーバーレイの内側(または外側)になるべきなのかを指定できます。