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30.19 ポインターの形状

テキストプロパティpointerや、イメージならイメージプロパティ:pointer:mapを使用して、特定のテキストやイメージにたいしてマウスポインターのスタイルを指定できます。以下のテーブルの値を、これらのプロパティに使用できます。実際のシェイプはシステムにより異なります。記述してあるのはその例です。これらのプロパティには以下のテーブル内の値が使用できます。説明では例を示していますが、実際の外観はシステムに依存します。

text
nil

テキスト上にあるときの通常のマウスポインタースタイル(“I”のようなシェイプ)。

arrow
vdrag
modeline

北西向き矢印。

hand

上向きの手。

hdrag

左右の矢印。

nhdrag

上下の矢印。

hourglass

回転する輪。

ウィンドウの空部分(void parts: バッファーコンテンツのどの部分にも対応しない部分)の上では、マウスポインターは通常arrowスタイルを使用しますが、void-text-area-pointerをセットすることにより異なるスタイルを指定できます。

User Option: void-text-area-pointer

この変数は空テキストエリアにたいするマウスポインタースタイルを指定する。このエリアには行末の後やバッファー終端行の下が含まれる。デフォルトではarrow(non-text)ポインタースタイルを使用する。

Xを使用する際には、変数x-pointer-shapeをセットすることによりtextの実際の外見を指定できます。

Variable: x-pointer-shape

この変数はEmacsフレーム内でポインタースタイルtextに通常使用するポインターシェイプを指定する。

Variable: x-sensitive-text-pointer-shape

この変数はマウスがマウスセンシティブテキスト上にあるときのポインターシェイプを指定する。

これらの変数は新たに作成されるフレームに影響します。これらは通常は既存のフレームに効果はありませんが、フレームのマウスカラーのインストール時にはこれら2つ変数のカレント値もインストールされます。フォントとカラーのパラメーターを参照してください。

これらのポインターシェイプのいずれかを指定するために使用可能な値はファイルlisp/term/x-win.el内で定義されています。それらのリストを確認するにはM-x apropos RET x-pointer RETを使用してください。