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setf
マクロsetf
マクロはジェネリック変数を操作するもっとも基本的な方法です。setf
フォームはsetq
と似ていますが、シンボルだけでなくそれぞれのペアーの1つ目(左)の任意のplace
formを受け入れます。たとえば(setf (car a)
b)
はa
のcarをb
にセットして(setcar a
b)
と同じ操作を行いますが、このタイプのplaceにセットやアクセスするために2つの関数を個別に覚える必要はありません。
このマクロはformを評価して、その値をplaceに格納する。placeは有効なジェネリック変数フォームでなければならない。複数のplace/formペアーがある場合の割り当てについてはsetq
の場合と同様。setf
は最後のformの値をリターンする。
以下のLispフォームはEmacsではジェネリック変数として機能するフォームなので、setf
のplace引数にすることができます:
(setf x y)
は完全に(setq x
y)
と正に等しく、厳密に言うとsetq
自体はsetf
が存在するので冗長です。これは純粋にスタイルと歴史的な理由によりますが、ほとんどのプログラマーは依然として単純な変数へのセットにはsetq
の方を好みます。マクロ(setf
x y)
は実際には(setq x y)
に展開されるので、コンパイルされたコードでこれを使用することにパフォーマンス的な不利はありません。
aref cddr symbol-function car elt symbol-plist caar get symbol-value cadr gethash cdr nth cdar nthcdr
alist-get process-get frame-parameter process-sentinel terminal-parameter window-buffer keymap-parent window-display-table match-data window-dedicated-p overlay-get window-hscroll overlay-start window-parameter overlay-end window-point process-buffer window-start process-filter default-value
どのように処理すれば良いか未知なplaceフォームを渡すと、setf
はエラーをシグナルします。
nthcdr
の場合、関数のリスト引数はそれ自体が有効なplaceフォームでなければならないことに注意してください。たとえば(setf
(nthcdr 0 foo) 7)
は、foo
自体に7をセットするでしょう。
マクロpush
(リスト変数の変更を参照)とpop
(リスト要素へのアクセスを参照)は、リストだけでなくジェネリック変数を操作できます。(pop
place)
はplace内に格納されたリストの最初の要素を削除してリターンします。これは(prog1 (car
place) (setf place (cdr
place)))
と似ていますが、すべてのサブフォームを一度だけ評価します。(push x
place)
はplace内に格納されたリストの1番前にxを挿入します。これは(setf
place (cons x
place))
と似ていますが、サブフォームの評価が異なります。nthcdr
placeへのpush
とpop
は、リスト内の任意の位置での挿入ち削除に使用できることに注意してください。
cl-libライブラリーでは追加のsetf
placeを含む、ジェネリック変数にたいするさまざまな拡張が定義されています。Generalized Variables in Common Lisp Extensionsを参照してください。