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Emacsで特別な目的のために使用されるシンボルプロパティーを以下に一覧します。以下のテーブルで、“命名される関数(the named function)”と言うときは、関数名がそのシンボルであるような関数を意味します。“命名される変数(the named variable)”等の場合も同様です。
:advertised-bindingこのプロパティーリストは、命名される関数のドキュメントを表示する際に優先されるキーバインディングを指定する。ドキュメント内でのキーバインディングの置き換えを参照のこと。
char-table-extra-slots値が非nilなら、それは命名される文字テーブル型の追加スロットの数を指定する。文字テーブルを参照のこと。
customized-faceface-defface-specsaved-facetheme-faceこれらのプロパティーはフェイスの標準のフェイス仕様(face
specs)と、フォント仕様のsaved-face、customized-face、themed-faceを記録するために使用される。これらのプロパティーを直接セットしないこと。これらのプロパティーはdeffaceと関連する関数により管理される。フェイスの定義を参照のこと。
customized-valuesaved-valuestandard-valuetheme-valueこれらのプロパティーは、カスタマイズ可能な変数のstandard-value、saved-value、customized-value(しかし保存はされない)、themed-valueを記録するために使用される。これらのプロパティーを直接セットしないこと。これらはdefcustomと関連する関数により管理される。カスタマイゼーション変数の定義を参照のこと。
disabled値が非nilなら命名される関数はコマンドとして無効になる。コマンドの無効化を参照のこと。
face-documentation値には命名されるフェイスのドキュメント文字列が格納される。これはdeffaceにより自動的にセットされる。フェイスの定義を参照のこと。
history-length値が非nilなら、命名されるヒストリーリスト変数のミニバッファーヒストリーの最大長を指定する。ミニバッファーのヒストリーを参照のこと。
interactive-formこの値は命名される関数のインタラクティブ形式である。通常はこれを直接セットするべきではない。かわりにスペシャルフォームinteractiveを使用すること。インタラクティブな呼び出しを参照されたい。
menu-enableこの値は命名されるメニューアイテムが、メニュー内で有効であるべきか否かを決定するための式である。単純なメニューアイテムを参照のこと。
mode-class値がspecialなら命名されるメジャーモードはspecial(特別)である。メジャーモードの慣習を参照のこと。
permanent-local値が非nilなら命名される変数はバッファーローカル変数となり、メジャーモードの変更によって変数の値はリセットされない。バッファーローカルなバインディングの作成と削除を参照のこと。
permanent-local-hook値が非nilなら、命名される関数はメジャーモード変更時にフック変数のローカル値から削除されない。フックのセットを参照のこと。
pure ¶値が非nilの場合には、名づけられた関数は純粋(pure)だとみなされる。定数の引数で呼び出された場合には、コンパイル時に評価することができる。これは実行時のエラーをコンパイル時へとシフトする。純粋ストレージ(pure
storage)と混同しないこと(純粋ストレージを参照)。
risky-local-variable値が非nilなら、命名される変数はファイルローカル変数としては危険だとみなされる。ファイルローカル変数を参照のこと。
safe-function値が非nilなら、命名される関数は評価において一般的に安全だとみなされます。安全に関数を呼び出せるかどうかの判断を参照のこと。
safe-local-eval-function値が非nilなら、命名される関数はファイルローカルの評価フォーム内で安全に呼び出すことができる。ファイルローカル変数を参照のこと。
safe-local-variableこの値は名前付き変数にたいして安全なファイルローカル値を判定する関数を指定する。ファイルローカル変数を参照のこと。
side-effect-free ¶非nil値は命名される関数が副作用(関数とは?を参照)をもたないことを示すので、バイトコンパイラーは値が使用されない呼び出しを無視する。このプロパティの値がerror-freeなら、バイトコンパイラーはそのような呼び出しの削除すら行うかもしれない。バイトコンパイラーの最適化に加えて、このプロパティは関数の安全性を判断するためにも使用される(安全に関数を呼び出せるかどうかの判断を参照)。
undo-inhibit-region非nilの場合には、命名される関数の直後にundoが呼び出されると、undo操作をアクティブなリージョンに限定することを抑止する。アンドゥを参照のこと。
variable-documentation非nilなら、それは命名される変数のドキュメント文字列を指定する。ドキュメント文字列はdefvarと関連する関数により自動的にセットされる。フェイスの定義を参照のこと。