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30.5 端末のパラメーター

端末はそれぞれ関連するパラメーターのリストをもっています。これら端末パラメーター(terminal parameters)は主に端末ローカル変数を格納するための便利な手段ですが、いくつかの端末パラメーターは特別な意味をもっています。

このセクションでは端末のパラメーター値の読み取りや変更を行う関数を説明します。これらはすべて引数として端末かフレームいずれかを受け入れます。フレームならそれはそのフレームの端末の使用を意味します。引数nilは選択されたフレームの端末という意味です。

Function: terminal-parameters &optional terminal

この関数はterminalnのすべてのパラメーターとその値をリストするalistをリターンする。

Function: terminal-parameter terminal parameter

この関数はterminalのパラメーターparameter (シンボル)の値をリターンする。terminalparameterにたいするセッティングをもたなければ、この関数はnilをリターンする。

Function: set-terminal-parameter terminal parameter value

この関数はterminalのパラメーターparameterに指定されたvalueをセットしてパラメーターの以前の値をリターンする。

以下は特別な意味をもついくつかの端末パラメーターのリストです:

background-mode

端末のバックグラウンドカラーの区分でlightdarkのいずれか。

normal-erase-is-backspace

値は1か0で、これはその端末上でnormal-erase-is-backspace-modeがオンまたはオフのいずれに切り替えられたかに依存する。DEL Does Not Delete in The Emacs Manualを参照のこと。

terminal-initted

端末の初期化後に端末固有の初期化関数にセットされる。

tty-mode-set-strings

与えられた際には、読み取り用にttyを設定時にEmacsが出力するエスケープシーケンスを含む文字列のリスト。Emacsは端末の設定時のみこれらの文字列を発行する。すでにアクティブな端末上(たとえばtty-setup-hook内)でモードを有効にしたければ、tty-mode-set-stringsへのシーケンスの追加に加えて、send-string-to-terminalを使用して明示的に必要なエスケープシーケンスを出力すること。

tty-mode-reset-strings

与えられた際には、tty-mode-set-strings内の文字列の効果をアンドゥする文字列のリスト。Emacsはexit、端末の削除、Emacs自身のサスペンドの際にそれらの文字列を発行する。