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41.4 ユーザーの識別

Variable: init-file-user

この変数はEmacsによりどのユーザーのinitが使用されるべきか — なければnilをリターンする。""はログイン時のオリジナルのユーザーをリターンする。この値は‘-q’や‘-u user’のようなコマンドラインオプションを反映する。

カスタマイズ関連のファイルや、他の類の短いユーザープロファイルをロードするLispパッケージは、それをどこで探すか判断するためにこの変数にしたがうこと。これらのLispパッケージはこの変数内で見つかったユーザー名のプロファイルをロードすること。init-file-usernilなら‘-q’、‘-Q’、または‘-batch’オプションが使用されたことを意味しており、その場合にはLispパッケージはカスタマイズファイルやユーザープロファイルを何もロードするべきではない。

User Option: user-mail-address

これはEmacsを使用中のユーザーの電子メールアドレスを保持する。

Function: user-login-name &optional uid

この関数はユーザーのログイン名をリターンする。これはいずれかがセットされていれば環境変数LOGNAMEUSERを使用する。それ以外なら値は実UIDではなく実効UIDにもとづく。

uid (数字)を指定するとuidに対応するユーザー名、そのようなユーザーが存在しなければnilが結果となる。

Function: user-real-login-name

この関数はEmacsの実UIDに対応するユーザー名をリターンする。これは実効UID、および環境変数LOGNAMEUSERを無視する。

Function: user-full-name &optional uid

この関数はログインユーザーの完全名、環境変数NAMEがセットされていればその値をリターンする。

EmacsプロセスのユーザーIDが既知のユーザーに不一致(かつ与えられたNAMEが未セット)なら結果は"unknown"

uidが非nilなら数字(ユーザーID)か文字列(ログイン名)であること。その場合にはuser-full-nameはそのユーザー名かログイン名に対応する完全名をリターンする。未定義のユーザー名かログイン名を指定するとnilをリターンする。

シンボルuser-login-nameuser-real-login-nameuser-full-nameは変数であると同時に関数でもあります。関数の場合には、その名前の変数と同じ値をリターンします。これらの変数を使えば対応する関数が何をリターンするべきかを告げることによりEmacsを騙すことができます。またフレームタイトルの構築においても、これらの関数は有用です(フレームのタイトルを参照)。

Function: user-real-uid

この関数はユーザーの実UIDをリターンする。 This function returns the real of the user.

Function: user-uid

この関数はユーザーの実効UIDをリターンする。

Function: group-gid

この関数はEmacsプロセスの実効GIDをリターンする。

Function: group-real-gid

この関数はEmacsプロセスの実GIDをリターンする。

Function: system-users

この関数はシステム上のユーザー名をリストする文字列リストをリターンする。この情報をEmacsが取得できなければuser-real-login-nameの値だけを含んだリストをリターンする。

Function: system-groups

この関数はシステム上のグループ名をリストする文字列リストをリターンする。この情報をEmacsが取得できなければリターン値はnil

Function: group-name gid

この関数は数値のグループID gidに対応するグループ名、そのようなグループがなければnilをリターンする。