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19.2.6.1 Edebugのブレークポイント

Edebugを使用しているときは、テスト中のプログラム内にbreakpointを指定できます。breakpointとは実行がストップされる場所のことです。Edebugの使用で定義されている任意のストップポイントにbreakpointをセットできます。breakpointのセットと解除で影響を受けるストップポイントは、ソースコードバッファー内でポイント位置、またはポイント位置の後の最初のストップポイントです。以下はEdebugのbreakpoint用のコマンドです:

b

ポイント位置、またはポイント位置の後のストップポイントにbreakpointをセットする(edebug-set-breakpoint)。プレフィクス引数を使用すると、それは一時的なbreakpointとなり、プログラムが最初にそこで停止したときに解除される。breakpoint位置にはedebug-enabled-breakpointまたはedebug-disabled-breakpointフェイスのオーバーレイが配置される。

u

(もしあれば)ポイント位置、またはポイント位置の後のストップポイントにあるbreakpointを解除(unset)する(edebug-unset-breakpoint)。

U

カレントフォーム内のすべてのbreakpointにポイントのセットを解除する(edebug-unset-breakpoints)。

D

ポイント付近のbreakpointの有効と無効を切り替える(edebug-toggle-disable-breakpoint)。このコマンドは主にbreakpointが条件つきであり、そのコンディションの再作成に幾分かの作業を要する場合に有用。

x condition RET

conditionを評価して非nil値になる場合だけプログラムをストップする条件付きbreakpointをセットする(edebug-set-conditional-breakpoint)。プレフィクス引数を指定すると一時的なbreakpointになる。

B

カレント定義内の次のbreakpointにポイントを移動する(edebug-next-breakpoint)。

Edebug内ではbでbreakpointをセットして、uでそれを解除できます。最初に望ましいストップポイントにポイントを移動してから、そこにbreakpointをセットまたは解除するためにbまたはuをタイプします。breakpointがない場所でbreakpointを解除しても影響はありません。

ある定義の再評価や再インストルメントを行うと、以前のbreakpointはすべて削除されます。

条件付きbreakpoint(conditional breakpoint)は、プログラムがそこに達するたびに条件をテストします。条件を評価した結果エラーが発生した場合、エラーは無視されて結果はnilになります。条件付きbreakpointをセットするにはxを使用して、ミニバッファーで条件式を指定します。以前にセットされた条件付きbreakpointがあるストップポイントに条件付きbreakpointをセットすると、以前の条件式がミニバッファーに配置されるのでそれを編集できます。

プレフィクス引数を指定してbreakpointをセットするコマンドを使用することによって、一時的な条件付きbreakpoint、および無条件のbreakpointを作成できます。一時的なbreakpointによりプログラムがストップしたとき、そのbreakpointは自動的に解除されます。

Go-nonstopモードを除き、Edebugは常にbreakpointでストップ、またはpauseします。Go-nonstopモードではbreakpointは完全に無視されます。

breakpointがどこにあるか探すにはBコマンドを使用します。このコマンドは同じ関数内からポイント以降にある次のbreakpoint(ポイント以降にbreakpointが存在しなければ最初のbreakpoint)にポイントを移動します。このコマンドは実行を継続せずに、単にバッファー内のポイントを移動します。