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それぞれのバッファーは文字列で表される一意な名前をもちます。バッファーにたいして機能する関数の多くは、引数としてバッファーとバッファー名の両方を受け入れます。buffer-or-nameという名前の引数がこのタイプであり、それが文字列でもバッファーでもなければエラーがシグナルされます。bufferという名前の引数は名前ではなく実際のバッファーオブジェクトでなければなりません。
短命でユーザーが関心をもたないようなバッファーは名前がスペースで始まり、それらについてはlist-buffers
とbuffer-menu
コマンドは無視します(がファイルをvisitしているようなバッファーは無視されない)。スペースで始まる名前は初期状態ではアンドゥ情報の記録も無効になっています。アンドゥを参照してください。
この関数はbufferの名前を文字列としてリターンする。bufferのデフォルトはカレントバッファー。
buffer-name
がnil
をリターンした場合、それはbufferがkillされていることを意味する。バッファーのkillを参照のこと。
(buffer-name) ⇒ "buffers-ja.texi"
(setq foo (get-buffer "temp")) ⇒ #<buffer temp>
(kill-buffer foo) ⇒ nil
(buffer-name foo) ⇒ nil
foo ⇒ #<killed buffer>
この関数はカレントバッファーをnewnameにリネームする。newnameが文字列でなければエラーをシグナルする。
newnameがすでに使用済みなら、rename-buffer
は通常はエラーをシグナルする。しかしuniqueが非nil
なら、未使用の名前となるようにnewnameを変更する。interactiveに呼び出した場合は、プレフィックス数引数によりuniqueに非nil
を指定できる(この方法によってコマンドrename-uniquely
は実装される)。
この関数は実際にバッファーに与えられた名前をリターンする。
この関数はbuffer-or-nameで指定されたバッファーをリターンする。buffer-or-nameが文字列で、かつそのような名前のバッファーが存在しなければ値はnil
。buffer-or-nameがバッファーなら与えられたバッファーをリターンする。これは有用とは言い難く、引数は通常は名前である。たとえば:
(setq b (get-buffer "lewis")) ⇒ #<buffer lewis>
(get-buffer b) ⇒ #<buffer lewis>
(get-buffer "Frazzle-nots") ⇒ nil
バッファーの作成の関数get-buffer-create
も参照のこと。
この関数は新たなバッファーにたいして一意となるような名前をリターンする — がバッファーは作成しない。この名前はstarting-nameで始まり内部が数字であるような‘<…>’を追加することにより、すべてのバッファーでカレントで使用されていない名前を生成する。この数字は2で始まり、既存バッファーの名前でないような名前になる数字まで増加される。
オプション引数ignoreが非nil
なら、それは潜在的にバッファー名であるような文字列であること。これは、たとえそれが(通常は拒絶されるであろう)既存バッファーの名前であっても、試みられた場合には潜在的に受容可能なバッファーとして考慮することを意味する。つまり‘foo’、‘foo<2>’、‘foo<3>’、‘foo<4>’という名前のバッファーが存在する場合には、
(generate-new-buffer-name "foo") ⇒ "foo<5>" (generate-new-buffer-name "foo" "foo<3>") ⇒ "foo<3>" (generate-new-buffer-name "foo" "foo<6>") ⇒ "foo<5>"
バッファーの作成の関連する関数generate-new-buffer
も参照のこと。