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41.12 フェイス

フェイス(face)とはフォント、フォアグラウンドカラー、バックグラウンドカラー、オプションのアンダーライン等のテキストを表示するためのグラフィカルな属性のコレクションのことです。フェイスはEmacsがバッファー内や、同様にモードラインのようなフレームの他の部分でテキストを表示する方法を制御します。

フェイスを表現する1つの方法として(:foreground "red" :weight bold)のような属性のプロパティリストがあります。このようなリストはanonymousフェイス(anonymous face)と呼ばれます。たとえばfaceテキストプロパティとしてanonymousフェイスを割り当てることができ、Emacsは指定された属性でテキストを表示するでしょう。特殊な意味をもつプロパティを参照してください。

より一般的にはフェイスはフェイス名(face name)を通じて参照されます。これはフェイス属性のセットに関連付けられたLispシンボル29です。名前つきフェイスはdeffaceマクロを使用して定義できます(フェイスの定義を参照)。Emacsにはいくつかの標準名前つきフェイスが同梱されています(基本的なフェイスを参照)。

Emacsのある部分では名前つきフェイスが要求されます(たとえばフェイス属性のための関数に記す関数)。特に明記しないかぎり、名前つきフェイスの参照だけに用語フェイスを使用することにします。

Function: facep object

この関数はobjectが名前つきフェイス(フェイス名の役目をもつLispシンボルか文字列)なら非nil、それ以外ならnilをリターンする。


Footnotes

(29)

後方互換のため、フェイス名の指定に文字列も使用できます。これは同名のLispシンボルと等価です。