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2.4.3.2 一般的なエスケープ構文

特に重要なコントロール文字にたいする特別なエスケープシーケンスに加えて、Emacsは非ASCIIテキスト文字の指定に使用できる、何種類かのエスケープ構文を提供します。

  1. もしあればUnicode名で文字を指定できる。?\N{NAME}NAMEという名前のUnicode文字を表す。したがって‘?\N{LATIN SMALL LETTER A WITH GRAVE}’はと等価でありUnicode文字のU+00E0を意味する。名前中のスペースを空白文字(改行)の非空のシーケンスにして複数行文字列の入力を簡略化できる。
  2. Unicode値で文字を指定できる。?\N{U+X}はUnicodeコードポイントX (16進数値)を表す。また?\uxxxx?\Uxxxxxxxxはそれぞれコードポイントxxxxxxxxxxxxを表すxは(1つの16進数字)。たとえば?\N{U+E0}?\u00e0?\U000000E0と‘?\N{LATIN SMALL LETTER A WITH GRAVE}’に等しい。Unicode標準は‘U+10ffff’以下のコードポイントだけを定義するので、これより大きいコードポイントではEmacsはエラーをシグナルする。
  3. 文字を16進の文字コードで指定できる。16進エスケープシーケンスはバックスラッシュ、‘x’、および16進の文字コードにより構成される。したがって‘?\x41’は文字A、‘?\x1’は文字C-a?\xe0は文字à (グレイブアクセントつきのa)になる。‘x’の後に1つ以上の16進数を使用できるので、この方法で任意の文字を表すことができる。
  4. 8進の文字コードにより文字を指定できる。8進エスケープシーケンスは3桁までの8進数字をともなうバックスラッシュにより形成される。したがって‘?\101’は文字A、‘?\001’は文字C-a?\002は文字C-bを表す。この方法で指定できるのは8進コード777までの文字のみ。

これらのエスケープシーケンスは文字列内でも使用されます。文字列内の非ASCII文字を参照してください。