ImageMagickのサポートつきのEmacsビルドでは、多くくのイメージフォーマットをロードするためにImageMagickライブラリーを使用できます(File
Conveniences in The GNU Emacs
Manualを参照)。ImageMagickを通じてロードしたイメージのイメージタイプシンボルは、基礎となる実際のイメージフォーマットとは無関係にimagemagick
になります。
ImageMagickサポートをチェックするには以下を使用してください:
(image-type-available-p 'imagemagick)
この関数はカレントのImageMagickインストールによりサポートされるイメージファイル拡張子のリストをリターンする。リストの各要素は.bmpイメージはBMP
のような、イメージタイプにたいして内部的なImageMagick名を表すシンボル。
この変数の値はEmacsがImageMagickを使用してレンダリングを試みるかもしれないImageMagickイメージタイプのリスト。リストの各要素はimagemagick-types
がリターンするリスト内のシンボルのいずれか、または等価な文字列。もしくは値t
はImageMagickにたいして利用できるすべてのイメージタイプを有効にする。この変数の値とは関係なくimagemagick-types-inhibit
(以下参照)が優先される。
この変数の値はimagemagick-enabled-types
の値とは無関係に、ImageMagickを使用して決してレンダリングされることのないImageMagickイメージタイプのリスト。値t
はImageMagickを完全に無効にする。
この変数はイメージタイプをファイル名拡張子にマッピングするalist。EmacsはImageMagickライブラリーにイメージのタイプに関するヒントを与えるために、この変数と:format
イメージプロパティ(以下参照)を組み合わせて使用する。各要素は(type
extension)
という形式をもちtypeはイメージのcontent-typeを指定するシンボル、extensionは関連付けられるファイル名拡張子を指定する文字列。
ImageMagickによりロードされたイメージは、追加で以下のイメージディスクリプタプロパティをサポートします:
:background background
backgroundが非nil
なら、カラーを指定する文字列であること。これはイメージが透明度をサポートする場合に、イメージのバックグラウンドカラーとして使用される。値がnil
の場合のデフォルトはフレームのバックグラウンドカラー。
:format type
値typeはimage-format-suffixes
で見られるような、イメージのタイプを指定するシンボルであること。これはイメージが関連付けられたファイル名をもたない際に、イメージタイプを検出する助けとなるヒントをImageMagickに提供する。
:crop geometry
geometryの値は(width height x
y)
という形式のリストであること。widthとheightはクロップするイメージの幅と高さを指定する。xが正の数値なら元イメージの左エッジ、負の数値なら右エッジからクロップのオフセットを指定する。yが正の数値なら元イメージの上エッジ、負の数値なら下エッジからクロップのオフセットを指定する。xかyがnil
か未指定ならクロップ領域は元イメージの中央になる。
クロップ領域がイメージ外部、またはエッジとオーバーラップする場合には、イメージ外部の全領域を除外するように縮小される。これはwidthやheightに大きな値を与えてイメージサイズを増加するために:crop
を使用できないことを意味する。
クロッピングはスケーリング後、ローテーション前に行われる。