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33.17.1 インデント用のプリミティブ

このセクションではインデントのカウントと挿入に使用されるプリミティブ関数について説明します。以降のセクションの関数はこれらのプリミティブを使用します。関連する関数については表示されるテキストのサイズを参照してください。

Function: current-indentation

この関数はカレント行のインデント、すなわち最初の非ブランク文字の水平位置をリターンする。行のコンテンツ全体がブランクなら、それは行終端の水平位置である。

buffer-invisibility-specで不可視のテキストを省略記号(ellipsis)として表示するように指定していないかぎり、この関数は不可視のテキストの幅を0とみなす。不可視のテキストを参照のこと。

Command: indent-to column &optional minimum

この関数はポイントからcolumnに達するまでタブとスペースでインデントを行う。minimumが指定されて、かつそれが非nilなら、たとえcolumnを超えることが要求される場合であっても、少なくともその個数のスペースが挿入される。それ以外ではポイントがすでにcolumnを超える場合には、この関数は何も行わない。値は挿入されたインデントの終端列。

挿入される空白文字は周囲のテキスト(通常は先行するテキストのみ)のテキストプロパティを継承する。テキストプロパティの粘着性を参照のこと。

User Option: indent-tabs-mode

この変数が非nilなら、インデント関数はスペースと同じようにタブを挿入でき、それ以外ではスペースだけを挿入できる。この変数はセットすることにより自動的にカレントバッファー内でバッファーローカルになる。