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以下は後続の空白文字とともにセンテンスの終わりを認識するために、以前のEmacsで使用されていた複雑な正規表現の例です(現在のEmacsは関数sentence-end
により構築される、同様のより複雑なregexpを使用する。編集で使用される標準的な正規表現を参照)。
以下ではまず、(スペースとタブ文字を区別するために)Lisp構文の文字列としてregexpを示して、それを評価した結果を示します。文字列定数の開始と終了はダブルクォーテーションです。‘\"’は文字列の一部としてのダブルクォーテーション、‘\\’は文字列の一部としてのバックスラッシュ、‘\t’はタブ、‘\n’は改行を意味します。
"[.?!][]\"')}]*\\($\\| $\\|\t\\| \\)[ \t\n]*" ⇒ "[.?!][]\"')}]*\\($\\| $\\| \\| \\)[ ]*"
改行とタブは、それら自身として出力されます。
この正規表現は連続する4つのパートを含み、以下のように解読できます:
[.?!]
この正規表現の1つ目のパートはピリオド、疑問符、感嘆符の3つのうちいずれか1つにマッチする文字選択肢。マッチはこれら3つの文字のいずれかで開始されなければならない(これは旧正規表現とEmacsが使用する新たなデフォルトregexpが異なる1つのポイントである。新たな値は後続の空白文字なしでセンテンスを終端する、いくつかの非ASCII文字を許容する)。
[]\"')}]*
パターンの2つ目のパートは任意の0個以上の閉カッコとクォーテーションマークであり、その後にピリオド、疑問符、感嘆符があるかもしれない。\"
は文字列内でのダブルクォーテーションマークにたいするLisp構文。最後の‘*’は直前の正規表現(この場合は文字選択肢)の0回以上の繰り返しを示す。
\\($\\| $\\|\t\\| \\)
パターンの3つ目のパートはセンテンスの後の空白文字、すなわち行の終端(スペースがあっても可)、タブ、または2つのスペースにマッチする。2連バックスラッシュはカッコと垂直バーを正規表現構文としてマークする。すなわちカッコはグループを句切り、垂直バーは選択肢を区別する。ダラー記号は行の終端へのマッチに使用される。
[ \t\n]*
最後にパターンの最終パートはセンテンスを終端させるために必要とされる以上の、余分な空白文字にマッチする。
rx
(rx
構造化Rgexp表記を参照)表記では以下のようにregexpを記述できます
(rx (any ".?!") ; センテンスを終端する区切り文字 (zero-or-more (any "\"')]}")) ; 終わりのクォートやカッコ (or line-end (seq " " line-end) "\t" " ") ; 2つのスペース (zero-or-more (any "\t\n "))) ; オプションの余分な空白文字
rx
によるregexpsは単なるS式なので、このように整形してコメントを付することができるのです。