以下の変数は何が発生したときにLispプログラムが警告をレポートするかをユーザーが制御するために使用されます。
このユーザーオプションはどこかのウィンドウに警告バッファーをポップアップすることによってユーザーに即座に表示すべき最小の重大度レベルを指定する。デフォルトの:warning
は:debug
以外のすべての警告重大度にたいして警告バッファーを表示することを意味する。この変数の与えられたより低い重大度レベルは依然として警告バッファーに書き込まれるが、そのバッファーが強制的に表示されることはない。
このユーザーオプションはwarningsバッファー内にログされるべき最小の重大度レベルを指定する。これより低い重大度レベルは完全に無視される。すなわち警告バッファーに書き込まれず表示もされない。デフォルトは:warning
であり、これは:debug
を除くすべての警告がログされることを意味する。
このリストは発生時即座に表示するべきではない警告タイプを指定する。このリストの要素はそれぞれシンボルのリストであること。警告タイプの最初の要素がこのリストのいずれかの要素と同一であれば、そのタイプの警告がどこかのウィンドウに警告バッファーをポップアップして表示されることはなくなる(警告バッファーへの警告の書き込みは依然として行われる)。
たとえばこの変数の値が以下のようなリストであれば:
((foo) (bar subtype))
foo
、(foo)
、(foo something)
、(bar subtype other)
といったタイプの警告はユーザーに表示されなくなる。
このリストは無視、すなわち警告バッファーにロギングされずユーザーにも表示しない警告タイプを指定する。リストの構造と警告タイプにたいするマッチングは、上述のwarning-suppress-types
の場合と同様。
スタートアップの間にEmacsはサイト単位のinitファイルとユーザーのinitファイル(要約: スタートアップ時のアクション順序を参照)のロードと処理が終わるまで、すべての警告の表示を遅延します。initファイルで警告を発するかもしれないコードの前後で以下のオプションの値をletバインディング(ローカル変数を参照)しても、実際に警告が処理される時点では効果がなくなっており機能しません。したがってスタートアップの間に警告を抑制したければ、initファイルの十分早い段階で上述のオプションの値を変更するか、あるいはafter-init-hook
やemacs-startup-hook
の関数内にletバインディングを行うフォームを配置してください。initファイルを参照してください。