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41.25 ウィンドウシステム

Emacsは複数のウィンドウシステムで機能しますが、特にXウィンドウシステムにおいてもっとも機能します。EmacsとXはどちらも“ウィンドウ”を使用しますが異なる使い方をします。EmacsのフレームはXにおいては単一のウィンドウです。Emacsの個々のウィンドウについては、Xはまったく関知しません。

Variable: window-system

この端末ローカルな変数は、Emacsがフレームを表示するのに何のウィンドウシステムを使用しているかを示す。可能な値は、

x

EmacsはXを使用してフレームを表示している。

w32

EmacsはネイティブMS-Windows GUIを使用してフレームを表示している。

ns

EmacsはNextstepインターフェイスを使用してフレームを表示している(GNUstepとmacOSで使用されている)。

pc

EmacsはMS-DOSのスクリーン直接書き込みを使用してフレームを表示している。

haiku

EmacsはHaikuのをApplication Kit使用してフレームを表示している。

pgtk

Emacsはpure GTKの機能を使用してフレームを表示している。

nil

Emacsは文字ベース端末を使用してフレームを表示している。

Variable: initial-window-system

この変数はスタートアップの間にEmacsが作成する最初のフレームにたいして使用されるwindow-systemの値を保持する(デーモンとしてEmacsを呼び出し時には初期フレームを作成しないので、w32のMS-Windowsを除きinitial-window-systemnildaemon in The GNU Emacs Manualを参照)。

Function: window-system &optional frame

この関数はframeを表示するために使用されているウィンドウシステムを示す名前のシンボルをリターンする。この関数がリターンし得るシンボルのリストは変数window-systemの記述と同様。

テキスト端末とグラフィカルなディスプレイで異なる処理を行うコードを記述したいときは、window-systeminitial-window-systemを述語やブーリーンフラグ変数として使用しないでください。これは与えられたディスプレイタイプでのEmacsの能力指標としてwindow-systemが適していないからです。かわりにdisplay-graphic-p、またはディスプレイ機能のテストで説明しているその他の述語display-*-pを使用してください。