以下の関数には変数とフェイスにたいして、そのユーザーのカスタマイゼーション設定をインストールする役目をもちます。それらの関数はユーザーがCustomizeインターフェイスで‘Save
for future
sessions’を呼び出したとき、次回のEmacs起動時に評価されるようにcustom-set-variables
フォーム、および/またはcustom-set-faces
フォームがカスタムファイルに書き込まれることによって効果をもちます。
この関数はargsにより指定された変数のカスタマイゼーションをインストールする。args内の引数はそれぞれ、以下のようなフォームであること
(var expression [now [request [comment]]])
varは変数名(シンボル)、expressionはカスタマイズされた値に評価される式である。
このcustom-set-variables
呼び出しより前にvarにたいしてdefcustom
フォームが評価されたら即座にexpressionが評価されて、その変数の値にその結果がセットされる。それ以外ならその変数のsaved-value
プロパティにexpressionが格納されて、これに関係するdefcustom
が呼び出されたとき(通常はその変数を定義するライブラリーがEmacsにロードされたとき)に評価される。
now、request、commentエントリーは内部的な使用に限られており、省略されるかもしれない。nowがもし非nil
なら、たとえその変数のdefcustom
フォームが評価されていなくても、その変数の値がそのときセットされる。requestは即座にロードされる機能のリストである(名前つき機能を参照)。commentはそのカスタマイゼーションを説明する文字列。
この関数はargsにより指定されたフェイスのカスタマイゼーションをインストールする。args内の引数はそれぞれ以下のようなフォームであること
(face spec [now [comment]])
faceはフェイス名(シンボル)、specはそのフェイスにたいするカスタマイズされたフェイス仕様(フェイスの定義を参照)。
now、request、commentエントリーは内部的な使用に限られており、省略されるかもしれない。nowがもし非nil
なら、たとえdefface
フォームが評価されていなくても、そのフェイス仕様がそのときセットされる。commentはそのカスタマイズを説明する文字列。