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2.4.11 ブールベクター型

ブールベクター(bool-vector)は、要素がtnilのいずれかでなければならない1次元の配列です。

ブールベクターのプリント表現は文字列と似ていますが、後に長さを記述した‘#&’で始まります。これに続く文字列定数は、ビットマップとして実際に内容を指定するブールベクターです — 文字列定数内のそれぞれの“文字”は8ビットを含み、これはブールベクターの次の8要素を指定します(1はt、0はnilです)。文字の最下位ビットが、ブールベクターの最下位のインデックスに対応しています。

(make-bool-vector 3 t)
     ⇒ #&3"^G"
(make-bool-vector 3 nil)
     ⇒ #&3"^@"

C-g’の2進コードは111、‘C-@’はコード0の文字なのでこの結果は理にかなっています。

長さが8の倍数でなければプリント表現には余分な要素が表示されますが、これらの余分な要素に意味はありません。たとえば以下の例では、最初の3ビットだけが使用されるので2つのブールベクターは等価です:

(equal #&3"\377" #&3"\007")
     ⇒ t
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