このセクションでは特定のバッファーの表示にたいしてEmacsが検索や作成に使用する低レベルの関数を説明します。これらの関数の共通点は、受け取ったすべてのバッファー表示要求を最終的に処理するdisplay-buffer
(バッファーを表示するウィンドウの選択を参照)を主に用いるという点です。
display-buffer
は適切なウィンドウを見つけるタスクを、いわゆるアクション関数に委譲します(バッファー表示用のアクション関数を参照)。まずdisplay-buffer
は、いわゆるアクションalist
(アクション関数が振る舞いを微調整するために使用可能な連想リスト)をコンパイルします。それから呼び出す関数それぞれにたいして、そのalistを渡します(バッファー表示用のアクションalistを参照)。
display-buffer
の動作は高度にカスタマイズ可能です。実際にカスタマイゼーションが使用される方法を理解するためには、display-buffer
がアクション関数を呼び出す際に使用する優先順を示す例を学びたいと思うかもしれません(アクション関数の優先順を参照)。display-buffer
を呼び出すLispプログラムや、display-buffer
の動作にたいするユーザーのカスタマイズとの間の競合を避けるためには、このセクションの最後に示すいくつかのガイドラインにしたがうのが合理的かもしれません(バッファー表示の思想を参照)。