19.3.1 過剰な開カッコ

カッコがマッチしないdefunを探すのが、最初のステップです。過剰な開カッコが存在する場合は、ファイルの終端に移動してC-u C-M-u ( backward-up-listMoving by Parens in The GNU Emacs Manualを参照)とタイプします。これにより、カッコがマッチしない最初のdefunの先頭に移動するでしょう。

何が間違っているのか正確に判断するのが次のステップです。これを確実に行なうにはプログラムを詳しく調べる以外に方法はありませんが、カッコがあるべき箇所を探すのに既存のインデントが手掛かりになることが多々あります。C-M-q (indent-pp-sexpMulti-line Indent in The GNU Emacs Manualを参照)で再インデントして何が移動されるか確認するのが、この手掛かりを使用するもっとも簡単な方法です。しかし、行うのはちょっと待ってください! まず続きを読んでからにしましょう。

これを行なう前にdefunに十分な閉カッコがあるか確認します。十分な閉カッコがなければ C-M-qがエラーとなるか、そのdefunからファイル終端までの残りすべてが再インデントされます。その場合にはdefunの最後に移動して、そこに閉カッコを挿入します。そのdefunのカッコの釣り合いがとれるまでは、defunの最後に移動するのにC-M-e (end-of-defun)は使用できません(失敗する)。

これでdefunの先頭に移動してC-M-qとタイプすることができます。通常は一定のポイントからその関数の最後までのすべての行が、右へとシフトされるでしょう。これはおそらくそのポイント付近で閉カッコが欠落していたり不要な開カッコがあります(しかしこれを真実と仮定せずコードを詳しく調べること)。不一致箇所を見つけたら、元のインデントはおそらく意図されたカッコに適しているはずなので、C-_ (undo)でC-M-qをアンドゥしてください。

問題をfixできたと思った後に、再度C-M-qを使用します。実際に元のインデントが意図したカッコのネストに適合していて、足りないカッコを追加していたら、C-M-qは何も変更しないはずです。

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