43.13.1 入力のモード

Function: set-input-mode interrupt flow meta &optional quit-char

この関数はキーボード入力の読み取りにたいしてモードをセットする。Emacsはinterruptが非nilなら入力割り込み、nilならCBREAKモードを使用する。デフォルトのセッティングはシステムに依存する。いくつかのシステムでは指定に関わらずに常にCBREAKモードを使用する。

EmacsがXと直接通信する際にはこの引数を無視して、それがEmacsの知る通信手段であれば割り込みを使用する。

flowが非nilなら、Emacsは端末への出力にたいしてXON/XOFFフロー制御(C-qC-s)を使用する。これはCBREAK以外では効果がない。

引数metaは127より上の文字コード入力にたいするサポートを制御する。metatならEmacsは8番目のビットがセットされた文字を、必要に応じてデコードする前(端末I/Oのエンコーディングを参照)にメタ文字に変換する。metaがシンボルencodedの場合には、Emacsはまず各バイトの8ビットすべてを使って文字をデコードしてから、デコードされたシングルバイトの8ビット目がセットされていればそれをMeta文字に変換する。最後にmetatnil、あるいはencodedのいずれでもなければ、デコードの前後においてEmacsは入力の8ビットすべてを変更せずに使用する。これはMeta修飾を8ビット目にエンコードしない、8ビット文字セットを使用する端末に適している。

quit-charが非nilならquitに使用する文字を指定する。この文字は通常はC-gquitを参照のこと。

current-input-mode関数はEmacsがカレントで使用する入力モードのセッティングをリターンします。

Function: current-input-mode

この関数はキーボード入力読み取りにたいするカレントのモードをリターンする。これはset-input-modeの引数に対応した(interrupt flow meta quit)という形式のリストをリターンする。

interrupt

Emacsが割り込み駆動の入力(interrupt-driven input)を使用時には非nilnilならEmacsはCBREAKモードを使用している。

flow

Emacsが端末出力にXON/XOFFフロー制御(C-qC-s)を使用していれば非nil。この値はinterruptnilのときのみ意味がある。

meta

Emacsが入力のデコード前に入力文字の8番目のビットをMetaビットとして扱う場合にはt、デコードされたシングルバイト文字の8番目のビットをMetaビットとして扱う場合にはencoded、すべての入力文字の8ビット目をクリアーする場合にはnil。その他の値はEmacsが8ビットすべてを基本的な文字コードとして使用することを意味する。

quit

カレントでEmacsがquitに使用する文字であり通常はC-g

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