以下のフレームパラメーターによりフレームのさまざまなパーツを有効または無効にしたりサイズを制御できます。
border-width ¶ピクセル単位でのフレームのアウターボーダー幅(フレームのジオメトリーを参照)。
internal-border-width ¶ピクセル単位でのフレームのインターナルボーダー幅(フレームのジオメトリーを参照)。
child-frame-border-width ¶与えられたフレームが子フレーム(子フレームを参照)なら、フレームのインターナルボーダーのピクセル幅。nilならかわりにinternal-border-widthで指定した値を使用する。
vertical-scroll-bars ¶フレームが垂直スクロール用のスクロールバー(スクロールバーを参照)をもつべきか否か、およびスクロールバーをフレームのどちら側に置くか。可能な値はleft、right、スクロールバーなしはnil。
horizontal-scroll-bars ¶フレームが水平スクロール用のスクロールバーをもつべきかと、スクロールバーをフレームのどちら側に置くか(tとbottomはスクロールバーあり、nilはスクロールバーなしを意味する)。
scroll-bar-width ¶垂直スクロールバーのピクセル単位による幅。nilはデフォルト幅の使用を意味する。
scroll-bar-height ¶垂直スクロールバーのピクセル単位による高さ。nilはデフォルト高さの使用を意味する。
left-fringe ¶right-fringeそのフレーム内のウィンドウの左右フリンジのデフォルト幅(フリンジを参照)。いずれかが0なら対応するフリンジを削除する効果がある。
これら2つのフレームパラメーターの値を問い合わせるためにframe-parameterを使用する際のリターン値は常に整数。nil値を渡してset-frame-parameterを使用する際には、実際のデフォルト値8ピクセルが課せられる。
right-divider-width ¶フレーム上のすべてのウィンドウの右ディバイダー(ウィンドウディバイダーを参照)用に予約されるピクセル単位の幅(厚さ)。値0は右ディバイダーを描画しないことを意味する。
bottom-divider-width ¶フレーム上のすべてのウィンドウの下ディバイダー(ウィンドウディバイダーを参照)用に予約されるピクセル単位の幅(厚さ)。値0は下ディバイダーを描画しないことを意味する。
menu-bar-lines ¶メニューバー用にフレーム上端に割り当てる行数(メニューバーを参照)。デフォルトはMenu
Barモードが有効なら1、それ以外なら0。Menu Bars in The GNU Emacs
Manualを参照のこと。エクスターナルメニューバー(フレームのレイアウトを参照)では、メニューバーが複数行に折り返されても値は変更されない。この場合にはframe-geometryがリターンするmenu-bar-sizeの値で実際にメニューバーが占有する行数の算出が有効になる(フレームのジオメトリーを参照)。
tool-bar-lines ¶ツールバー用に使用する行数(ツールバーを参照)。デフォルトはTool Barモードが有効なら1、それ以外は0。Tool Bars in The GNU Emacs Manualを参照のこと。ツールバーが折り返されているかどうかで値は変化するかもしれない(フレームのレイアウトを参照)。
tool-bar-position ¶ツールバーの位置。値はtop、bottom、left、rightのいずれか(デフォルトはtop)。
Nextstep以外のツールキットとビルドしたEmacsではbottom、GTK+を用いてビルドした場合にはleftやrightをセットできる。
tab-bar-lines ¶タブバー用に使用する行数(Tab Bars in The GNU Emacs Manualを参照)。デフォルトはTab Barモードが有効なら1、それ以外は0。ツールバーが折り返されているかどうかで値は変化するかもしれない(フレームのレイアウトを参照)。
line-spacing ¶各テキスト行の下に残すピクセル単位の追加スペース(正の整数)。詳細は行の高さを参照のこと。
no-special-glyphs ¶これが非nilの場合には、そのフレームに表示されるすべてのバッファーにおける切り詰め(切り詰めを参照)および継続グリフの表示が抑止される。fit-frame-to-buffer
(ウィンドウのリサイズを参照)でフレームをバッファーにフィットさせる際には、これらのようなグリフの消去は役に立つだろう。このフレームパラメーターはグラフィカルなディスプレイ上に表示されるGUIフレームで、フリンジが無効の場合のみ効果がある。これは純粋にプレゼンテーション機能を意図したパラメーターであり、特にユーザーがインタラクティブにテキストを挿入するかもしれないフレーム、より一般的にはカーソルを表示するフレームにたいして使用するべきではない。その種のフレームの典型的な例としてはツールチップフレームが挙げられる(ツールチップを参照)。