15.4.1 単純型

このセクションではすべてのシンプルデータ型を説明します。これらのカスタマイゼーション型のうちのいくつかにたいして、カスタマイゼーションウィジェットはC-M-iM-TABによるインライン補完を提供します。

sexp

値はプリントと読み込みができる任意のLispオブジェクト。より特化した型を使用するために時間をとりたくなければ、すべてのオプションにたいするフォールバックとしてsexpを使用することができる。

integer

値は整数でなければならない。

natnum

値は非負の整数でなければならない。

number

値は数(浮動小数点数か整数)でなければならない。

float

値は浮動小数点数でなければならない。

string

値は文字列でなければならない。カスタマイゼーションバッファーはその文字列を区切り文字‘"’文字と‘\’クォートなしで表示する。

regexp

string文字と同様だがその文字列は有効な正規表現でなければならない。

character

値は文字コードでなければならない。文字コードは実際には整数だが、この型は数字を表示せずにバッファー内にその文字を挿入することにより値を表示する。

file

値はファイル名でなければならない。ウィジェットは補完を提供する。

(file :must-match t)

値は既存のファイル名でなければならない。ウィジェットは補完を提供する。

directory

値はディレクトリーでなければならない。ウィジェットは補完を提供する。

hook

値は関数のリストでなければならない。このカスタマイゼーション型はフック変数にたいして使用される。フック内で使用を推奨される関数のリストを指定するために、フック変数のdefcustom内で:optionsキーワードを使用できる。カスタマイゼーション変数の定義を参照のこと。

symbol

値はシンボルでなければならない。これはカスタマイゼーションバッファー内でシンボル名として表示される。ウィジェットは補完を提供する。

function

値はラムダ式か関数名でなければならない。ウィジェットは関数名にたいする補完を提供する。

variable

値は変数名でなければならない。ウィジェットは補完を提供する。

face

値はフェイス名のシンボルでなければならない。ウィジェットは補完を提供する。

boolean

値は真偽値 — niltである。choiceconstを合わせて使用することにより(次のセクションを参照)、値はniltでなければならないが、それら選択肢に固有の意味に適合する方法でそれぞれの値を説明するテキストを指定することもできる。

key

key-valid-pに照らして有効となるような、たとえばkeymap-setに用いるのに適した値。

key-sequence

値はキーシーケンス。カスタマイゼーションバッファーはkbd関数と同じ構文を使用してキーシーケンスを表示する。このタイプは過去の遺物であり、かわりにkbd関数を使うこと。キーシーケンスを参照されたい。

coding-system

値はコーディングシステム名でなければならず、M-TABで補完することができる。

color

値は有効なカラー名でなければならない。ウィジェットはカラー名にたいする補完と、同様に*Colors*バッファーに表示されるカラーサンプルとカラー名のリストからカラー名を選択するボタンを提供する。

fringe-bitmap

値はフリンジビットマップ名でなければならない。ウィジェットは補完を提供する。

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