22.7.11 Xwidgetイベント

Xwidgetsは自身の状態によってLispプログラムを更新するためにイベントを送信することができます。(埋め込みネイティブウィジェットを参照)。これらのイベントはxwidget-eventsという、変更の性質を説明するさまざまなデータを含んだイベントに置き換えられます。

(xwidget-event kind xwidget arg)

これはxwidgetである種の更新が発生した際は常に送信されるイベント。更新には複数の種類があり、それらはkindによって識別される。

これはxwidgetにたいするxwidgetイベントを受信した際は常に呼び出されるようなコールバック(callback)をxwidgetに追加することによって処理する必要があるスペシャルイベントである(スペシャルイベントを参照)。

コールバックは引数としてxwidgetkindを受け取る関数であること。コールバックはwidgetのプロパティリストのcallbackをセットすることによって追加できる。

load-changed

これはxwidgetがページローディングプロセスの特定のポイントに達したことを示すxwidgetイベント。argにはこれらのイベントが送信される際には、widgetの状態が更に記述された文字列が含められる。

load-started

これはそのwidgetがページローディング操作を開始したことを意味する。

load-finished

これはxwidgetが前に処理していたページローディング操作が何であれ処理が終了したことを意味する。

load-redirected

これはxwidgetがページローディング操作中にリダイレクトに遭遇して、それをフォローしたことを意味する。

load-committed

これはxwidgetがページローディング操作中に与えられたURLにコミット(つまりそのURLがカレントのページローディング操作中にレンダリングする最終URL)したことを意味する。

download-callback

このイベントはある種のダウンロードが完了したことを示す。

上記イベントではargの後に引数があるかもしれない。その引数自体はダウンロードしたファイルを取得したURLを示す。argの後の1つ目の引数はそのダウンロードのMIMEタイプ(文字列)を示し、2つ目の引数はダウンロードしたファイルの完全なファイル名が含まれる。

download-started

このイベントはダウンロードが開始したことを示す。これらのイベントにおいて、argにはカレントでダウンロードされるファイルのURLが含まれる。

javascript-callback

このイベントにはJavaScriptのコールバックデータが含まれる。これらのイベントはxwidget-webkit-execute-scriptによって内部的に使用される。

(xwidget-display-event xwidget source)

このイベントはxwidgetが他のxwidgetの表示をリクエストした際は常に送信される。xwidgetは表示されることになるxwidget、sourcexwidgetの表示を要求したxwidget。

これはコールバックを通じて処理を要するスペシャルイベントでもある。そのようなコールバックは引数としてxwidgetsourceを受け取る関数であり、sourceのプロパティリストのdisplay-callbackにセットして追加できる。

xwidgetのバッファーは一時バッファーにセットされる。widget表示の際には、set-xwidget-buffer (埋め込みネイティブウィジェットを参照)を使用してバッファーをxwidgetが表示されるバッファーに置き換えるよう注意すること。

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